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「光る君へ」異例の事前テストで「曲水の宴」完全再現!美術部の技術結集 大石静氏もセットに「毎回感動」

スポニチアネックス / 2024年9月8日 20時47分

「光る君へ」第34話の「曲水の宴」 (C)NHK

 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は8日、第34話「目覚め」が放送され、平安時代の貴族の歌遊び「曲水(ごくすい)の宴」が描かれた。NHK放送センターのスタジオで、雅な宮中行事を完全再現した。NHK映像デザイン部・山内浩幹チーフデザイナーとNHKアート・枝茂川泰生デザイナーが曲水の宴のセットのこだわりや苦労を語った。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 曲水の宴は、桃の節句(3月3日)に宮中で開催された歌会。水の流れのある庭園で詩歌を作り、水鳥の形を模した羽しょうに乗った盃を巡らす。ドラマでは、藤原道長(柄本佑)が彰子(見上愛)の懐妊を祈念して主催した。曲水の宴を描くにあたり、枝茂川氏は京都の城南宮を取材。風俗・建築・芸術・和歌・書道・所作など様々な考証や指導を総合的に結集した上で、セットを組んだ。山内氏は「初めての挑戦だったので色々と苦労した」と振り返った。

 ゆるやかに曲がりくねった小川を再現するために、木枠をS字型にレイアウトした。水を循環させて流す仕組みになっている。山内氏は「本番でいきなりチャレンジするのは無謀なので、水がきちんと流れるか事前に別のスタジオを使ってテストをしました」と明かした。事前にテストを行うのは異例中の異例。テストではカーブが急すぎて羽しょうが止まったり、途中でクルクル回ってしまったという。

 山内氏は「本番はカーブをほんの少し緩くしました」と明かした。最も工夫したのは、高低差を作ること。途中で水流が弱くならないように高低差を作った。本番では石や草をあしらって木枠を隠している。桃の節句であることにちなんで川辺に桃の花を植え、おめでたい雰囲気を演出している。

 小川に流す羽しょうのデザインは、鴨川にあやかって鴨をモチーフにした。古来から高貴な色とされる華やかな繧繝(うんげん)彩色を取り入れて、青、赤、黄色の3色を用意した。

 美術部が技術を結集した渾身(こんしん)のセットを大石氏も評価しているという。枝茂川氏は「毎回感動してくれている」と明かした。山内氏は「NHKにとっても平安中期の貴族社会を描くのは初めてなので始める時は大変でした。何も分からないところからだった」とした上で、「様々な平安時代の儀式や遊びを丁寧に表現してきた。視聴者の方に“こういう映像初めて見た”と大変喜んでいただけている」と手応えを口にした。

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