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阪神・近本 単独トップ維持143安打!タイトル前進も逆転優勝へ「自分たちの流れつくれるように」

スポニチアネックス / 2024年9月9日 5時17分

<ヤ・神> 初回、近本は左前打を放つ(投手・高梨) (撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神3-5ヤクルト(2024年9月8日 神宮)

 阪神・近本が、この日もプレーボール直後に快音を響かせた。

 初回、先頭打者でヤクルト・高梨の3球目のカットボールを捉えて左前打。21試合連続出塁となる1本で攻撃の起点をつくった。ただ、続く中野が犠打を決めきれず、5球目にスタートを切るも、相手バッテリーにウエストされて今季8度目の盗塁失敗。3試合連続の初回先制点とはならず、「(流れはつくったが)関係ない。点にならなかったんで」と淡々と振り返った。

 以降は悔しい打席が続いた。4回は再び先頭で打席に立ったが、カーブを仕留めきれずに二ゴロ。6回無死一塁の第3打席は空振り三振に倒れ、2―5の8回も無死一、二塁で一ゴロに終わった。

 それでも、タイトル奪取へは着実に歩みを進めた。この日で今季143安打。デーゲームで2安打を放ち、一時的にトップタイに並ばれた中日・細川に再び1本差をつけ、リーグトップを堅持した。自己最多の月間39安打など打率・390をマークした8月の好調を9月も継続する。

 神宮3連戦で計5安打を積み上げて通算でも916安打まで伸ばし、巨人・長嶋茂雄の6年目最多安打記録926安打まで10とした。いよいよカウントダウンに突入。残り16試合で10本は、十分に手の届く数字と言える。

 「しっかり自分たちの流れをつくれるように頑張ります」

 試合後は、三塁側スタンドから届く虎党の激励の言葉を背に、クラブハウスへの帰路を歩んだ。10日からはDeNA、広島、ヤクルトと続く甲子園での7連戦。逆転優勝への再進撃は、近本の第1打席から始まる。(遠藤 礼)

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