平田憲聖「想像もしていなかった」 23歳287日での通算5勝は史上3番目の年少記録

平田憲聖

　◇男子ゴルフツアー　シンハンドンヘ・オープン最終日（2024年9月8日　韓国・仁川　クラブ72CCオーシャンコース（7204ヤード、パー72））

　日本、韓国、アジアの3ツアー共催大会の最終ラウンドが行われ、首位から出た平田憲聖（23＝ELECOM）が1イーグル、6バーディー、2ボギーの66と伸ばし、通算22アンダーで2週連続優勝を果たした。今季3勝目で、23歳287日での通算5勝は史上3番目の年少記録。直近5試合でベスト10を外さない安定感を示し、賞金ランクは1位に浮上した。

　前週に続き平田が歓喜のウオーターシャワーを浴びた。初日は出だし4ホールで3ボギーと最悪のスタートだっただけに「まさか優勝できるとは思っていなかった。本当にうれしい」と喜んだ。

　最終日は首位から出て1番でバーディーを奪うと、5番パー5では残り225ヤードの2打目を4Iで2・5メートルにつけてイーグル。前半8バーディーを奪ったスマイスと競り合ったが「自分のゴルフをして伸ばし続ければ勝てると信じていた」と冷静さを失わず、1打差で逃げ切った。

　23歳287日での日本ツアー通算5勝目は17歳354日の石川遼、21歳279日の松山英樹に次ぐ3番目の年少記録。「（プロ転向前は）こんなに順調にいくとは想像もしていなかった。身が引き締まる思い」と語る。

　今季初優勝した7月の長嶋茂雄招待セガサミー・カップ以降出場5試合連続でトップ10入りし3勝と抜群の安定感で賞金ランク1位に浮上。韓国とアジアツアーの出場権も獲得した。「世界に挑戦できるチャンス。積極的に出場していきたい」と意欲を示した。