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大谷翔平 史上初の50―50へ近づく心境「最後に振り返ればいい。あまり意識はしないように」

スポニチアネックス / 2024年9月9日 8時13分

試合後、取材に応じるドジャース・大谷(撮影・柳原 直之)

 ◇インターリーグ ドジャース4―0ガーディアンズ(2024年9月8日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)は8日(日本時間9日)、本拠でのガーディアンズ戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で中前打を放ち、2022年に記録した年間160安打を更新する今季161安打。第3打席では2戦ぶりの一発となる今季46号を放ち、2021年にマークした自己最多本塁打に並んだ。101打点として自己最多を更新した打点はブルワーズ・ウィリー・アダメズ内野手(29)に並び、再びリーグトップタイに浮上した。チームも接戦を制して2連勝とし、ナ・リーグ西地区の優勝マジックをこの時点で14とした。

 試合後、46本塁打&46盗塁とし、史上初の50本塁打&50盗塁へ近づいている心境を問われた大谷は「最後に振り返ればいいと思うので。今日シリーズに勝ってまた貯金を増やせたことが良かったと思います」と話した。記録についていつから意識し始めたかと問われると「あまり意識はしないようにしている。それよりは自分のいい感覚の打席を増やしたいなと思っている。走塁ではいける時にしっかり進塁できれば。それが盗塁じゃなかったとしてもタッチアップだとしても進塁する意識を持ちたいと思っています」と話した。

 1―0の5回1死走者なしで迎えた第3打席で大谷が特大の一発を放った。右腕バイビーの甘く入ったチェンジアップを捉えると手応えは十分。あとは右翼ポール際の内側か外側かだけの当たりだった。打球速度は116.7マイル(約187.8キロ)、角度は34度。飛距離は450フィート(約137.1メートル)で右翼後方に設置されたブルックリン・ドジャース時代の1955年のワールドシリーズ初制覇を記念する看板に直撃する特大の吉兆弾だった。大谷は本塁打を確信してダイヤモンドを一周。場内の大型スクリーンには46―46の文字が映し出された。審判団によるビデオ判定もあったが、判定は覆ることなく本塁打と判定され、ベンチで大谷がガッツポーズを見せた。これで打点も101打点で自己最多を更新し、リーグトップのブルワーズ・アダメズに並んだ。

 第1打席は左飛に打ち取られ、3回2死走者なしで迎えた第2打席。大谷は内角を中心に攻められながらフルカウントに持ち込むと、8球目の内角高めスライダーにうまく腕をたたんでやや詰まりながら中前に落とした。これがチーム初安打となった。しかし、次打者ベッツの打席で二盗を試みようとしたのか、右腕バイビーのけん制に戻りきれずにタッチアウトとなった。

 6日のガーディアンズ戦で45号ソロを放ち、2021年の自己最多100打点に並んでいたが、これで自己最多を更新。シーズン安打数も同日の8回の右前打で2022年に記録した自己最多160安打に並んでいたが、こちらも自己最多を更新した。7日の同戦では4打数無安打で小休止となったが、この日の一発で年間52本塁打ペースをキープしている。

 盗塁は2日のダイヤモンドバックス戦で自己最多タイとなる1試合3盗塁を決めて46まで伸ばしており、こちらも年間52盗塁ペース。前人未踏の50本塁打&50盗塁へ、残り19試合で順調に数字を積み上げている。

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