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森永卓郎氏 総理大臣になるか否かで「日本の未来が決まる」と予想する政治家は…自民総裁選は消去法?

スポニチアネックス / 2024年9月9日 9時58分

森永卓郎氏

 経済アナリストの森永卓郎氏(67)が9日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)に生出演。自民党総裁選(27日投開票)について、持論を述べた。

 番組では高市早苗経済安全保障担当相がこの日、出馬会見を開く予定と紹介。高市氏は保守層からの厚い支持をもとに、国防強化や積極財政の経済政策などを掲げるとみられている。

 森永氏は「実はですね、高市さんがどうなるかっていうので日本の未来が決まると私は思っている」ときっぱり。続けて「おそらくですね、決選投票の前に残るのは石破、小泉、高市の3人」と7、8人が自民党総裁選に出馬する中、過半数は誰も取れないことから決選投票になると見込み、残るのはこの3人ではないかと予想した。

 そして「自民党の総裁選候補者の中で金融緩和、財政緩和するって言ってるのは唯一、高市さんだけ。あとは全員、財務省の配下というか緊縮財政派なので、だから高市さんが総理大臣になるかならないかっていうので、日本の未来が決まるわけですよ」と経済アナリストらしい持論を語った。

 その上で「ところがですね、石破、小泉、この2人の決選投票になるんじゃないかって大手メディアは言うところが多い」とし「でも高橋さんが“高市ワンチャンあるぞ”って」と番組で共演する数量政策学者の高橋洋一氏の意見を紹介した。

 後を引き取った高橋氏も「“高市ワンチャンあるぞ”ってすっごい前から言ってる」と認め、「安倍(晋三)さんが2回目の自民党総裁選で2位から逆転したでしょ?」と2012年の総裁選で1回目の投票では石破氏が1位、安倍氏が2位だったが、決選投票で安倍氏が逆転勝利したことに触れ「不利だったのに、安倍さんは実はね、麻生さんにすごい頼んだんですよ」と逆転勝利の背景には麻生太郎氏の存在があったと指摘した。

 そして「今の状況にあてはめると、実は小泉、石破っていうのは実は菅さんなのね」と小泉、石破両氏のバックには菅義偉氏がいるとし「(総裁選は)菅さんと麻生さんの争いになるはずなんで、そうすると小泉、石破になると、麻生さんはノーチャンスなるから、麻生さんは“政治生命、終わりになりますよ”みたいな感じになっちゃう」と小泉、石破両氏の決選投票なら麻生氏にとって大きな痛手になるのではと予想した。

 だからこそ、麻生さんが高市氏を支持すると「麻生さんにとっても割って入るインセンティブある」とし「さらに麻生さんは石破さんが大嫌い。麻生さんは自分の政権時に石破さんが“辞めろ”って言いに来たから。これは政治家は絶対覚えてる」とも語った。

 もちろん、麻生氏と高市氏が特別、仲が良いわけではないとし「石破、高市どっちがいいかって言ったら消去法だから、そりゃ絶対、高市さん。麻生さんは動かないと菅さんに完敗するから」と高橋氏も持論を述べた。

 森永氏は高橋氏の意見に同調し「麻生さんは石破さん大嫌いだし、小泉さんも嫌い。この2人の決選投票は避けたいわけですよ」と続き「やっぱり高市さんは安倍政権の政策を受け継いでいるので、基本的に嫌いだけど、嫌いな奴でも小泉、石破つぶすためなら嫌いなやつに50人突っ込むぞと」と予想した。

 両者の持論を聞いたパーソナリティーの垣花正は「嫌なのか、すごい嫌なのか、絶対に嫌なのかってことですね」と嫌いの中にも順番があるとまとめた。

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