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パリパラ金・小田凱人“凱旋”に10台超えるテレビカメラ、ファンが出迎え祝福 笑顔でメダルかむパフォも

スポニチアネックス / 2024年9月9日 19時7分

<パリパラリンピック車椅子テニス日本代表帰国>メダルを手に帰国する小田凱人(撮影・会津 智海)

 パリ・パラリンピックの車いすテニス男子シングルスで金メダルに輝いた小田凱人(18=東海理化)が9日、羽田空港着の日航機で帰国した。

 10台を超えるテレビカメラ、100人以上のファンが出迎える中、小田は笑顔で空港内に到着。「お疲れさまー!」「おねでとう!」の祝福の声に手を振り応えた。そして首からかけた金メダルをかむパフォーマンスも披露。空港内に歓声が響き渡った。

 決勝では世界ランキング1位のアルフィー・ヒューエット(英国)にマッチポイントを握られながらも6―2、4―6、7―5で逆勝利。18歳での優勝は同種目で史上最年少の快挙となった。パリは名前の由来となった凱旋門があり、今大会の金メダルを「運命」と捉えてきた。優勝直後のコートインタビューでは「やばい、格好よすぎる、俺」と絶叫。「俺はこのために生まれてきた。ここで優勝するために、金メダルを取るために生まれてきました」と喜びを爆発させた。

 開幕当初は想像と違うパラリンピックの現状に戸惑った。4大大会よりも報道陣が少なく、準々決勝まではテレビ中継もなし。SNSで放送を熱望し「これが車いすテニスの現状。僕はそれを変えに来ている」と魅せるプレーにもこだわった。準決勝とダブルス決勝は急きょ放送が決定。決勝は満員の観衆となり、自らの力で理想の舞台を実現させた。

 次戦は27~29日に開催される木下グループ・ジャパン・オープン(有明テニスの森)に出場予定だ。競技をメジャーにして、障害がない人も車いすテニスを楽しむ時代を築くことを目標に掲げ「車いすをスケボーみたいな乗り物にしたい」と言う。夢の実現に向け、凱旋試合でも魅せるプレーにこだわる。

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