【相撲世界選手権】アマ横綱・池田俊が初出場で金メダル!軽重量級の三輪隼斗と重量級の竹内宏晟は銅
スポニチアネックス / 2024年9月9日 22時35分
世界相撲選手権大会が8日、ポーランド・クロトシンで開かれ、男女各5階級の個人戦と3人制の団体戦が行われた。男子の日本勢は個人戦で金メダル1人、銅メダル2人の活躍。団体戦は2連覇を達成した。
男子軽量級(85キロ未満)は、九州情報大出身の和宇慶一騎(31=沖縄県警察)が出場。ジュニア軽量級で準優勝した2010年大会以来14年ぶりに世界の舞台に登場したが、
初戦でアメリカの選手に敗れて敗者復活戦にも回れなかった。
男子中量級(100キロ未満)は、近大出身の龍山和彦(30=鹿児島・瀬戸内町役場)が、準優勝した昨年に続いて出場。初戦で左膝を負傷するアクシデントがありながらも準決勝まで勝ち進んだが、準決勝と3位決定戦に敗れて惜しくも表彰台を逃した。
男子軽重量級(115キロ未満)は、日体大出身で通算7度目の国際大会となる三輪隼斗(29=ソディック)が出場。低い体勢の攻めで勝ち進み、準決勝では昨年のワールドコンバットゲームズ中量級(115キロ未満)準決勝で敗れているモンゴルのバーサンドルジ・バドラルと対戦した。立ち合いがなかなか合わず、5度目で成立。左上手を取られて先に攻められ、小股すくい気味の寄り倒しで敗れた。3位決定戦は立ち合い右で張って右上手を引いて一気の電車道で快勝。115キロ級では2016年以来8年ぶりとなる優勝には届かなかったが、同階級で通算4度目の表彰台を死守した。
男子重量級(115キロ以上)は、日大出身の竹内宏晟(25=三重・志摩市役所)が初出場。初戦でポーランドの選手の立ち合い変化に屈したが、持ち味とする鋭い立ち合いからの電車道で敗者復活戦を3回勝ち上がって銅メダルを獲得した。
男子無差別級は、金沢学院大出身で昨年のアマチュア横綱の池田俊(22=ソディック)が初出場で金メダル。大会前には「外国人と対戦したことがあまりないので未知の世界」と話していたが、世界の巨漢を相手に得意の四つ相撲で堂々勝ち進んだ。決勝は、ポーランドの選手をもろ差しから一気に寄り切って完勝。初めての世界の舞台で頂点に立った。
石川県七尾市出身の池田は、大相撲の竹縄親方(元関脇・栃乃洋)を叔父に持つ。金沢市立犀生中、金沢学院高と全国のトップレベルで活躍し、金沢学院大4年時には全日本選手権を制してアマチュア横綱に輝いた。卒業後は、三輪隼斗が所属するソディックに就職。日本代表が2人もいるレベルの高い練習環境に加え、母校の金沢学院大でも稽古を積んでさらに力をつけた。
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