ロイヤルズ・ウィット ジャッジとア・リーグMVP候補直接対決 取材では前人未到の記録に迫る大谷を絶賛

ロイヤルズのロバート・ウィット（AP）

　ニューヨークで9日（日本時間10日）から始まるヤンキース対ロイヤルズの3連戦は、アーロン・ジャッジ（ヤンキース）とロバート・ウィット（ロイヤルズ）のア・リーグMVP候補直接対決の舞台として注目されている。

　ジャッジは打率.321、51本塁打、125打点を挙げ、2度目のMVP受賞はほぼ間違いないとみられる。9日の試合前、メディアに取り囲まれたウィットも「（ジャッジは）とてつもない選手。オールスターでは目の前で、フィールド内外の両方で彼の素晴らしさを見ることができた。安定感が凄い」とジャッジを絶賛していた。

　ただ、ウィットも遊撃手として144試合に出場し、打率.336、30本塁打、98打点、28盗塁と非の打ちどころがない成績。昨季は106敗を喫したチームをプレーオフ争いに導いた功績も大きく、例年であればMVPを受賞しても不思議はないのだろう。2年連続の“30－30”も濃厚で、それについては自身も「達成できたらとてもクールなことだ」と述べていた。

　この場ではメジャー史上初の“50－50”に邁進する大谷翔平選手についての質問も飛んだ。ウィットは「これほど長い期間行われ、多くの偉大な選手によってプレーされてきたスポーツで史上初の記録が生まれるというのはいつでも特別なこと。彼のやっていることは特別だよ」と前人未到の記録に迫る大谷を絶賛。自身もいつか“50－50”を達成できると思うかと問われると、「ひょっとしたらね（You　never　know）」とはぐらかしていた。（ニューヨーク・杉浦大介通信員）