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日本ハム・新庄監督「そろそろグッズ販売」と驚く不思議な御利益!「幸運球」で水野がサヨナラ打

スポニチアネックス / 2024年9月11日 6時1分

<日・西>9回、サヨナラ打を放ちガッツポーズする水野(撮影・高橋 茂夫)

 ◇パ・リーグ 日本ハム1―0西武(2024年9月10日 エスコンF)

 これが「幸運球」の御利益か――。日本ハムは10日、西武戦で0―0の9回に水野達稀内野手(24)が右前へのサヨナラ打を放った。新庄剛志監督が握ると点が入る“吉兆アイテム”を手にすると、3試合連続で9回に得点を挙げた。このボールの効果も味方につけ、CS進出へ弾みをつける1勝だ。

 もはや、見慣れた光景になった。9回の日本ハムのベンチだ。新庄監督が「幸運球」と書かれたボールをポケットから取り出し、大事そうに両手で握る。すると、得点が入る。あまり験を担ぐタイプでない指揮官もびっくりだ。

 「もうそろそろ、グッズ販売するんじゃないですか。不思議ですよね、これ。入るわー、点数…」。9回に3点差を逆転勝利した4日のソフトバンク戦で、ツボ押しのためにたまたま握っていたボールで、自ら「幸運球」と書き込んでいる。8日のオリックス戦は敗れたが、9回に3点差を追い付くなど握ると点が入る。そして、この日もボールを握った9回にドラマが待っていた。

 0―0の9回2死三塁。8回の守備から途中出場した水野が打席へ。救援右腕ボーに4球連続で直球を投じられた中で、5球目のスプリットにしっかり反応した。最後は右手一本で右前へ運ぶ、今季2度目のサヨナラ打。「(球筋が)真っすぐと違う感じだったので、抜かれながらも最後は粘れた。スローモーションに見えて一塁へ走るのを忘れるところだった」と笑った。

 頑張る理由がある。7日に第1子となる長男が誕生したことを発表した。パパとなって初のヒーローにもなった。夫人が千葉県内の病院で出産したため、まだ愛息には会えていないが、試合のない12日には自宅へ帰って初対面する予定だ。「写真と動画だけですけど、やっぱり可愛いですね。(責任も)だいぶ感じます」と心待ちにする。自身にとってもうれしい殊勲打だが、9回まで無失点を続けた伊藤を思いやり「(伊藤)大海さんがいい投球をしていたので、絶対に勝ちを付けたいと思っていた」と胸をなで下ろした。

 「幸運球」の御利益もあり、今季最多タイの貯金15とした。ただ、新庄監督は「選手に力がついているから、これ(幸運球)に頼らなくても勝てます。明日(11日)は持たない」と堂々と宣言。今の日本ハムには、運に頼らなくても勝てる団結力と底力がある。(田中 健人)

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