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巨人・菅野 両リーグ単独トップ14勝 中4日見据え57球交代 5回わずか1安打

スポニチアネックス / 2024年9月11日 5時31分

<広・巨>14勝目の菅野(左)は阿部監督とハイタッチ (撮影・西川祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人6―1広島(2024年9月10日 マツダ)

 気持ちは既に切り替わっていた。先発した巨人・菅野は5回1安打無失点の好投で両リーグ単独トップの14勝目。わずか57球と余力を残しての交代には「次は中4日でいく。そういうのもあるので」と明かした。

 敵地もざわつく勝負手だった。5回まで二塁を踏ませない完璧な投球。6回の攻撃時も当然のようにベンチ前でキャッチボールをしていた。2死からチャンスをつくり2点を追加。2死一、三塁で迎えた菅野の場面で阿部監督は代打・秋広を告げた。「(中4日)それも見据えて。引っ張れないなとは思っていたので、今日はそこでいこうと決断しました」と指揮官。秋広も左前適時打で応え、継投策で逃げ切った。

 鬼門も関係なかった。2位・広島との天王山初戦に投げるために中8日で登板。22年7月以来のマツダでも「久しぶりだけど、マツダで悪いイメージは全くない」と自信をのぞかせていた。積極的に振ってくる広島打線を「初球から勝負球で入ったりとか、真っすぐも効果的に使えた」と料理。初回、2回と8球で終わらせ試合を支配し、リーグ新記録の開幕から敵地10連勝、球団では江川卓に並ぶ10位の通算135勝目を手にした。

 伝統球団を引っ張り続ける大黒柱も「こんなに競っているのは経験にない」という優勝争い。昨季自己最少の4勝から復活し、間違いなくその中心にいる右腕は、次回登板は中4日で15日の中日戦(東京ドーム)、その後は21、28日の広島戦(いずれもマツダ)に向かう。「あと2回、カープに投げる。いいイメージで次も入れる」。4年ぶりのV奪回を目指す巨人には、頼もしい最後のとりでがいる。(小野寺 大)

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