自転車BMXで一時重体から復活 妹・爽の金メダル経て…元豪代表・榊原魁がパラローイング出場目指す

金メダルを手に笑顔の榊原魁（左）と妹の爽（さや、右）榊原爽のインスタグラム（@sayasakakibara)から

　自転車BMXの元オーストラリア代表・榊原魁（28）が、11日放送の日本テレビ系「1億人の大質問！？笑ってコラえて！」（水曜後7・54）にVTR出演。妹の榊原爽（25）が出場したパリ五輪を経た思いを明かした。

　榊原は日本人の母と英国人の父の間に生まれ、幼少時を過ごした日本で本格的にBMXに取り組むようになった。妹の爽とともに日本代表として世界選手権の年代別クラスなどに出場し、オーストラリアに転居後の2012年末に同国代表に転向。東京五輪でのメダル獲得に期待が高まっていたが、20年にオーストラリアのレースで転倒し、頭部外傷を負った。手術後には言語療法や運動療法などのリハビリに取り組み、23年に28年開催のロサンゼルス・パラリンピックのボート競技「パラローイング」に出場することを宣言した。

　爽はオーストラリア代表としてパリ五輪に出場し、BMXレースの予選を全体1位で通過すると準々決勝、準決勝、決勝の全てを1着でゴール。かつての兄の選手番号だった「77」を背負い、悲願の金メダルを手にした。表彰後、爽は魁のもとに駆け寄りハグをした。

　番組では、魁と両親がオーストラリアから中継で出演。番組MCの所ジョージが「この金メダルは家族で獲った金メダルのように見えました」とコメントすると、魁は「そうですかね？」と笑顔。そして「どれくらいできるかわかんないですけど、パラリンピック目指して頑張りたいと思います」と意気込みを語った。