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広島・栗林 首位遠のく6失点救援失敗…新井監督ゲキ及ばずも前向く「しっかりと切り替えて」

スポニチアネックス / 2024年9月12日 5時2分

<広・巨>9回のイニング途中、1死も取れず降板する広島・栗林  (撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島2-9巨人(2024年9月11日 マツダ)

 広島は11日、巨人との首位攻防第2ラウンドでまさかの逆転負けを喫し、3ゲーム差に広げられた。2―0の9回に登板した守護神・栗林良吏投手(28)が制球に苦しみ、いずれも4年目で自己ワーストの4四死球、6失点で降板。0/3回での降板もプロ初の屈辱で、この回9点を奪われた。無死満塁のピンチでは新井貴浩監督(47)が自らマウンドに歩み寄り、激励の言葉を掛けたが実らず。痛過ぎる敗戦となった。

 悪夢としか言いようがなかった。2―0で迎えた9回。勝利まで、あとアウト3つが遠かった。守護神・栗林が7月28日ヤクルト戦以来、今季2度目のセーブ機会失敗。自身初めて1死も奪うことができずに降板に追い込まれ、肩を落とした。

 「アドゥワもハーンも頑張ってつないでくれて、野手の皆さんも点を取ってくれてのマウンドだったのに申し訳ない。大事な試合で、勝てなかったのは申し訳ない。自分としてはそういう気持ちしかないです…」

 敗戦のショックに包まれながらも、必死に言葉を絞り出した。08年永川勝浩(現広島投手コーチ)に並ぶシーズン38セーブの球団記録を目指したマウンド。「先頭が一番大事なところで、1球もストライクが入らなかった」と先頭の代打・中山に与えたストレートの四球をきっかけに崩れた。続く丸にも四球。さらに坂本には左前打でつながれて満塁のピンチを背負った。

 ここで新井監督が動いた。指揮官自らがマウンドに直接向かうのは6月29日の巨人戦で島内に声を掛けて以来、今季2度目。「結果を気にしなくていいから、思い切って腕を振ればいいから」と激励を受け、右腕も「気持ちが自分の中でより入った。何とか踏ん張ろう」と腕を振った。しかし、続く吉川に押し出し死球を与えると、岡本和に同点打、モンテスに勝ち越しの押し出し四球を許して降板した。マツダスタジアムでの自責点は今季初めてで、自己ワーストの1試合4四死球、6失点。ここまで55試合で自責点5だった守護神が、1試合でそれを上回る「6」を刻む乱調だ。後続の救援陣も流れを止められず、この回9点を失った。

 「それだけ最後の3アウトというのは難しいと思うね。栗林といえども、そういう日もある。残り試合も少ないので、引きずることなくしっかりと切り替えて、また明日、球場に来てもらいたい」

 新井監督は結果を受け止め、栗林を思いやった。チームは首位・巨人に痛い連敗を喫し、ゲーム差は「3」に広がった。残りは20試合。まずは、12日の第3戦で重苦しい空気を変える。(長谷川 凡記)

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