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広島・アドゥワ “腕の振りを緩めた”スライダーで巨人翻ろう 新井監督も「素晴らしい投球」

スポニチアネックス / 2024年9月12日 5時2分

<広・巨>6回零封と力投した広島・アドゥワ(左は捕手の石原)(撮影・岸 良祐)

 ◇セ・リーグ 広島2-9巨人(2024年9月11日 マツダ)

 広島・アドゥワの快投は報われなかった。首位・巨人を相手に6回を散発2安打零封。キャリアハイの7勝目はお預けとなったが「自分の仕事はできたと思う。イニングの先頭を切れたのが大きかった」とうなずいた。

 制球よく直曲球を操った中でも「意図的に腕の振りを緩めて投げた」曲がり幅の大きいスライダーが効果的だった。8月以降で3度目の巨人戦先発。「連続で対戦しているので(腕の振りを)少し変えるだけで変わるかな…と」。二塁すら踏ませなかった。

 初の開幕1軍を射止めた18年に、V争いの渦中で投げた実績がある。53試合に救援登板し、6勝2敗、防御率3・74。「あまり覚えていない」と言うが、リーグ3連覇に貢献した経験が、ここ一番で大胆な攻めを可能にしたのは間違いない。

 「素晴らしい投球だった」とアドゥワを称える新井監督。球数67球での交代には「(7回は)3番からで、タイミングが合ってきたように見えたから」と説明した。最終盤の戦いに向け、右腕は「次も絶対に良いとは限らない。自分のできることをやるだけ」と足元を見つめた。

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