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赤星憲広氏 好調の阪神・森下を生かすために大山、佐藤輝は得点を増やす働きに徹してほしい

スポニチアネックス / 2024年9月12日 5時17分

赤星憲広氏

 ◇セ・リーグ 阪神3ー4DeNA(2024年9月11日 甲子園)

 【赤星憲広 視点】負けられない状況の中で、阪神は痛い星を落とした。それでもなぜ負けたかより、明日どう勝つかが、今は求められる。残るのは14試合だけ。とにかく相手より多く勝つ。そこに意識を集中して戦い、勝ち切る。それができないチームではない。自分たちはできると信じて、きょう12日から戦うしかない。

 チーム状況は悪くない。森下の3試合連続本塁打から同点に追いついた6回の攻撃には、攻撃力、反発力を感じた。東、ジャクソン、中日の高橋宏ら力のある投手から、今の打線は点を取れている。調子がいい森下のバットを生かすために、前の打者がチャンスを作り、後ろの大山、佐藤輝は得点を増やす働きに徹してほしい。もう内容ではない。結果だ。どういう展開でも勝てばいい。

 チームとしても2試合連続でセーフティースクイズを決めた。前日10日は連続バスター成功と、これまでにない形になっている。さらに盗塁、機動力というピースも加えられたら、と感じた。DeNAの外国人3投手はクイックもほとんどなく「走ってこない」と思って投げていた。阪神のチーム盗塁はリーグワーストの34。それでも昨年はトップの79盗塁。走る力はある。4回1死から四球で出塁した島田は走ってほしかったし、7回無死一塁で代走・植田、打者・近本のところも仕掛けたかった場面だ。足を警戒させるだけで状況は変えられる。

 首位の巨人が勢いに乗れる勝ち方をした。巨人との直接対決を2つ勝ったとしても、まだ1・5差と厳しい状況だが、まだチャンスはある。スパイスを効かせた野球で追い上げるしかない。 (スポニチ本紙評論家)

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