1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

ドジャース・山本由伸 約3カ月ぶり復帰戦で158キロ!いきなり4者連続三振 4回8K

スポニチアネックス / 2024年9月12日 1時33分

<ドジャース・カブス>4回1失点と好投の山本(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ ドジャース3-6カブス (2024年9月10日 ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(26)が10日(日本時間11日)、右肩腱板損傷から約3カ月ぶりの復帰戦となるカブス戦に先発。60球の球数制限がある中で4回までに59球を投じ4安打1失点、8奪三振と好投した。直球の最速は97・9マイル(約157・6キロ)で同僚左腕クレイトン・カーショー投手(36)直伝のカーブも上々。試合は敗れ優勝マジックは13のままだが、故障者続出の先発陣に希望の光が差し込んだ。 

 少し緊張したような表情でマウンドに立った。5万1923人の大観衆が見守る。6月15日のロイヤルズ戦以来、87日ぶりのメジャー復帰戦。山本が右腕を振るたび、不安は消えていった。まさにエンジン全開。「今年の中でもトップに良いぐらいの感覚で投げられた」。約3カ月ぶりとは思えない堂々たる投球を振り返った。

 初回。先頭ハップをカーブ、2番スワンソンをスプリットでともに空振り三振。「意識を持ちすぎないように投げた」という3番・鈴木との日本人対決は、4球目の直球が最速97・9マイル(約157・6キロ)をマークした。最後は外角の97・6マイル(約157・1キロ)直球で見逃し三振。3者連続三振で立ち上がった。

 勢いは続く。2回先頭のベリンジャーもスプリットで空振りを奪い4者連続三振。その後に2死一、二塁から平凡な一塁へのゴロがイレギュラーにより一塁手フリーマンが捕球できずに二塁走者が生還(記録は一塁内野安打)したが、後続は斬った。球数制限の60球にあと1球の59球で4回4安打1失点にまとめ、8三振も奪った。

 軸になったのは直球とカーブだった。21球投じた直球の平均球速は今季2番目の96・3マイル(約155キロ)と球威で圧倒。17球投じたカーブは12球がストライクだった。前日のブルペン投球中にサイ・ヤング賞3度の左腕カーショーから代名詞のカーブについて助言され「昨日まで全然、変化球が決まらず、そこでアドバイスをもらって三振を多く取れた。変化球が決まったのは、ほとんどアドバイスのおかげ」と感謝する。カーブの回転数は今季の過去平均2688回転(1分間)から、この日は平均2748回転まで上昇。切れ味を増した“カーショーカーブ”は今後も武器となりそうだ。

 大谷、鈴木を含め17年ぶりに日本選手4人が先発出場した“ビッグイベント”での復活劇。2点リードの8回に3失策が重なって5失点で試合は敗れたが、デーブ・ロバーツ監督も「全てが完璧で興奮した。思い描いていた先発ローテーションに戻り始めている」と右腕の復帰を喜んだ。

 山本は「しっかりと調子が良い状態で10月を迎えられるのが一番」と力を込める。次回は16日(日本時間17日)の敵地ブレーブス戦で75球程度を投じる予定。常勝を課され、世界一を狙うチームに、頼もしい男が戻った。(柳原 直之)

 ≪故障者続出のドジャース 投手陣の救世主に≫ド軍は投手陣に故障者が続出している。開幕投手の右腕グラスノーが右肘腱炎、左腕カーショーは左足親指の炎症で離脱中で、今月に入りチーム最多11勝の右腕ストーンも右肩炎症で離脱。さらに救援左腕のバンダは乱調だった9日のカブス戦後に「何か硬いもの」を殴って左手骨折で負傷者リストに入った。一方、グラスノーは13日(日本時間14日)に遠征先のアトランタで実戦形式のマウンドに上がる予定。この日は右太腿裏を痛めていた救援右腕グラテロルが復帰登板を飾るなど、やりくりが続く。

 ≪17年ぶり2度目の4人の日本選手先発≫大リーグの1試合に4人の日本選手が先発したのは07年5月4日のヤンキースとマリナーズの一戦以来、17年ぶり。当時はヤンキースで井川と松井秀、マリナーズはイチローと城島が出場した。ドジャースの山本とカブスの今永はメジャー1年目。新人先発投手による対決は少なく、12年9月14日にレンジャーズのダルビッシュとマリナーズの岩隈が投げ合って以来2度目となった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください