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阪神・森下 打点王も視界に! 自身初の3戦連発、7試合連続安打&打点でトップと1差追走68打点

スポニチアネックス / 2024年9月12日 5時17分

<神・D> 6回無死、阪神・森下は左越えソロ本塁打を放つ (撮影・後藤 大輝)

 ◇セ・リーグ 阪神3ー4DeNA(2024年9月11日 甲子園)

 阪神は11日、DeNA戦(甲子園)で劣勢の展開から2度追いつきながら3―4で敗れた。巨人が勝利したため首位とは3・5ゲーム差。それでも森下翔太外野手(24)が、2点劣勢の6回先頭で自身初の3試合連発となる15号ソロを放った。連続試合安打&打点を7へ伸ばし、打点はリーグトップ69打点の巨人・岡本和を1差追走。頼れる背番号1は、逆転でのアレンパを諦めず前を向いた。

 逆転への契機も生かせず惜敗を喫した。痛恨の惜敗にも森下は前を向いた。「もう切り替えて、明日の試合に向けて、準備して勝つだけです」。表情には悔しさがにじんでいても、手に残る確かな感触をかみしめながら、クラブハウスへと姿を消した。

 この夜も聖地をお祭り騒ぎにさせた。2点劣勢で迎えた6回無死からの第3打席。先発・ジャクソンが1ストライクから投じた甘いスライダーをフルスイングした。

 「(塁に)出ることだけ目標にした結果、最高の結果で1点、自分だけで取れたので。あそこで1点追いついたのはよかった」

 滞空時間の長い大飛球は左翼席へ飛び込んだ。前日10日に殊勲の一撃を放ち、自身初となる2試合連発をさらに伸ばす3戦連発の15号ソロ。チームが試合前時点で対戦防御率1・59に抑えられていた助っ人右腕から待望の今季チーム1号だ。聖地の雰囲気をガラリと変える一発となった。

 続く大山、佐藤輝が連続安打を放ち、なおも1死一、三塁から坂本のセーフティースクイズで一時同点。試合を決める一打を打つこともできれば、打線に火を付けることもできる。なおも1点劣勢の8回先頭では得点には結びつかなくても中前打で好機拡大を演出。これで今季のマルチ安打は昨季の21度を上回る29度目。「ホームランをバコバコ打てるようなバッターだとは思ってない」。2年目ながら足元を見つめることを忘れない姿は、何よりも頼もしい。

 連続安打&打点を7へ伸ばし、今季68打点目はリーグトップの巨人・岡本和と1打点差のまま追走。試合前の練習中には岡田監督が「打点王、獲るんちゃう」と予言するほど好調だ。チームは痛すぎる一敗を喫しても劣勢から2度追いつく粘りはみせた。「一つ負けただけやないか、何でこんなシュンとなるんや」。首位・巨人とは3・5ゲーム差に広がっても指揮官は報道陣に言い放った。

 残り14試合。若き大砲の思いも同じだ。「残りの試合数も少ない。もうやれることをやります。前半戦チームに貢献できなかった分、後半で取り返したい」。逆転Vを簡単に諦めない背番号1が、バットで未来を切り開く。(石崎 祥平)

 ○…森下(神)が自身初の3試合連続本塁打。今季チームでは佐藤輝の8月3、4、6日の3試合連発に続く2人目。また、DeNA戦での4本塁打はカード別最多。

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