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辻発彦氏 「やらかした」巨人・坂本 9回さすがの挽回打

スポニチアネックス / 2024年9月12日 5時33分

<広・巨>9回、坂本は安打を放つ(撮影・西川 祐介)

 ◇セ・リーグ 巨人9―2広島(2024年9月11日 マツダ)

 【辻発彦 視点】選手はミスをしたときに責任を感じるし、周囲も分かっている。巨人・坂本は「やらかした」と思っていただろう。それだけに2点を追う9回無死一、二塁から満塁に広げた左前打には、気持ちの強さや、この打席の重要さを分かっているベテランらしさを感じた。

 広島が先制した4回の守り。2死二塁から堂林の三塁線へのゴロは、グラブをかすめ左翼線に抜け先制点を許した。一、三塁手は守備位置としてライン際を締めていたはず。足を運ばず、安易に逆シングルで捕りにいったように感じた。バウンドが変わったのも確かだが、アウトにできなくても体を運んで、最低でも前に落として止めたかった。失点にはつながらなかったが、5回も石原の三塁線のゴロを失策。転向して間もない経験の浅さもあるだろう。ただ、これを最後の一打で挽回したのは、さすがだった。

 巨人にとっては拾ったような大きな1勝。広島にはさらに重圧がかかる3戦目になってしまった。(スポニチ本紙評論家)

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