【慶大・清原と一問一答(2)】12球団OK 父の存在は「ポジティブな要素だけ」「注目は本当にありがたい」

＜慶大・清原プロ志望届提出会見、練習＞囲み取材に答える慶大・清原（撮影・大城　有生希）

　西武、巨人などでプレーした清原和博氏の長男である慶大・正吾内野手（4年）が12日、今秋のドラフト会議での指名を目指し、プロ志望届を提出することを表明した。プロ志望届は2日から公示されており、10月24日に行われるドラフト会議の2週間前に締め切られる。一問一答は以下の通り。

　――父からかけられた印象的な言葉は。

　「正吾の人生なんだし、正吾の意見を1番尊重するっていうふうに言ってくれたのは、僕自身悩んでいたところがすっきりした部分でもあったので、両親共々、自分の人生を1番尊重して最優先に考えてくれた。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」

　――現状はプロ一本。

　「そうですね。本当にそれ以外ないです」

　――プロ志望届を出した人でも社会人とかも含めていろいろ考える人がいる。

　「そこまでは本当にまだ。監督とおいおい、ちゃんと話したいなと思います」

　――このチームに行きたいというわけではなくどのチームでも機会があれば。

　「そうです」

　――12球団OK？

　「はい」

　――父の存在を踏まえての期待がある。そのあたりは改めてどのようにとらえてリーグ戦を戦いたいか。

　「父の息子で生まれてきた以上は、本当にその使命を背負いながら生きていくことにはなると思うので、そこは全然、僕はネガティブな要素は一切なく、本当にもうポジティブなところだけ。本当に注目していただけているのは本当にありがたいこと。この環境で野球をやっていることにも感謝ですし。今こうやって挑戦できることにも当たり前じゃないなっていうふうに思っているので、そこに関しては本当にポジティブな要素だけ」

　――実績的にはまだ他のドラフト候補選手と比べると。

　「はい。春のリーグとかも含めて数字は満足できないのかもしれない」

　――そういう点で、プロからの評価、いわゆる順位とかも含めて、そんなにこだわりはない。

　「そうですね。ないです。言える立場でもない。そこに関しては全くない」

　――いろんな縛りがあると思う。育成指名については。

　「そうですね。どこまで広げるかっていうところは監督と家族もそうですし、ちゃんと話し合いたいなと思う。そこで具体的なビジョンが見えてないのではないかというふうに思えるかもしれないですけど、本当に悩んだ末に決断したことで、僕自身、とりあえずはこの秋のシーズンがもう勝負だと思っているので、本当にそこに集中したい。あとは監督と両親、自分の気持ちと相談しながら、もし評価をしてくださる球団がいるのであれば真剣に考えたいなと」

　――今秋のリーグでもスカウトさんが来ると思う。アピールしたい部分は。

　「そうですね、1番見てもらいたいところは明るさと元気。技術はもちろんだが、やっぱり僕の武器は明るさと元気。みんなで輪を作って、明るく元気になることが僕の取り柄だと思っている。技術も見てもらいたいが、中身の部分でも勝負したい」

　――技術ではインサイドアウトが急に良くなった。この夏は相当特訓したか。

　「春のリーグ、インコースに苦しむことも少なからずあったので、そこをなんとか対策しなきゃいけないと。春リーグが終わって、次の日からインサイドアウトを徹底的に磨いた。結果としてエスコンでインコースの球をホームランできたっていうのは成長したのかなっていうふうに感じている」

　――すべてのドラフト候補にとって勝負の秋。成績はどれくらいに。

　「具体的な数値はまだ自分自身決めていない。応援される選手っていうか、結果ももちろん大事ですけど、周りから応援される選手になりたいと、ずっと心がけて野球やってきた。最後のシーズン、本当に悔いのないシーズンにしたいなと思う」

　――エスコン（8月31日、プロアマ交流戦で日本ハム2軍相手に左越え2ラン）の試合が終わってから悩んでいた言っていた期間で弟の勝児くんとの会話は。

　「休みの日とかは弟が打撃投手をしてくれて、練習も交互に投げ合ったりしている。僕の大好きな弟なので、そこはなんて言うんでしょう。彼も応援してくれているので、その気持ちに応えたいなっていうのは長男として思う」

　――どんな言葉をかけられた。

　「本気で応援するというふうに言ってくれて。正吾の人生がどうであれ、俺は正吾のことを全力で応援するって言ってくれて。ちょっとうるっときたんですけど、そこは本当に自慢の弟で大好きな弟です」