“紀州のドン・ファン”事件 検索履歴は証拠になる？ 清原博弁護士「キーワードが並んでくると…」

清原博弁護士

　国際弁護士の清原博氏が12日、TBS系「ゴゴスマ～GOGO！smile～」（月～金曜後1・55）にリモートで生出演し、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山の資産家・野崎幸助さん（当時77）を殺害した罪に問われている元妻の須藤早貴被告（28）の初公判についてコメントした。

　須藤被告は18年5月24日、野崎さんに対し何らかの方法で口から致死量の覚醒剤を摂取させて、殺害した罪に問われている。黒ワンピース姿で出廷した被告は、罪状認否で「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません。無罪です」と述べ、起訴内容を否認した。

　須藤被告は当日、野崎さんと二人きりになる時間があったが、犯行を立証する物的証拠がほとんど上がっていない。この日の初公判で検察側は、須藤被告が「完全犯罪　薬物」「老人　完全犯罪」とったワードや、遺産相続などに関する疑問を検索していたとする証拠を示した。

　放送作家の野々村友紀子氏からは、「これは強い証拠にはなるんですか？」と、検索履歴について質問が飛んだ。

　清原氏は「本人が検索したかどうかまでは立証が難しい」としつつ、「これだけ何度も異なる時期に早貴被告のスマホから検索しているとなったら、本人が検索した可能性が高いと言えますよね」と見解を口に。「そこで検索しているキーワードが、まさに今回の事件に関わりのある、老人とか殺人とか完全犯罪とか覚醒剤とかが並んでくると、早貴被告がそういった犯罪を犯した、計画を立てていた、あるいは証拠を隠そうとしていたとか、そういう方向に働く状況証拠になるだろうと思います」と見通した。