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「脊髄梗塞」発症の佐藤弘道 自死も考えた…周囲の支えで今は通常歩行「同じ境遇の人に希望を」

スポニチアネックス / 2024年9月12日 17時25分

「奇跡的に歩くことができた」と語る佐藤弘道

 「脊髄梗塞」を発症し、現在もリハビリ生活を送る「体操のお兄さん」ことタレントの佐藤弘道(56)が12日、読売テレビ「ミヤネ屋」(月~金後1・55)に中継で出演し、病魔に襲われた日の体験を生々しく語った。

 発症したのは今年の6月2日。鳥取での研修会に参加するため、午前4時に起きて自宅で出発の準備をしていた。少し左足にしびれを感じたため「ちょっと寝相が悪かったのかな?」と思ったという。さらに、荷物を持ち上げようと踏ん張った際にリビングで転倒してしまった。「左足だけが泥沼に落ちていくような感覚になってカクンという感じで転んだんです。でも、それもしびれが原因かな」と深く考えることはなかった。

 しかし、羽田空港で体調は一変した。気持ち悪さと腰回りの激痛はいかんともしがたく、なんとか飛行機に乗り込んだが「鳥取に到着したときは下半身が麻痺してまったく動けない状態」になった。車椅子を用意してもらったものの「通路が狭くて入れないんです。用意してもらったところまで腕だけで這っていくような状況でした」という状況だった。

 鳥取の病院に緊急入院し、そこで「脊髄梗塞というまれな病気で完治という言葉がない」という衝撃的な言葉を伝えられた。病室に入ると「一生車いす生活なんだ、と思いました。病室の窓から外を見て、いっそのことここから飛び降りようかとも思いました」と絶望的な心境になった。

 しかし、家族全員がその佐藤の気持ちを解きほぐし、少しずつ前向きになっていった。リハビリに力が入るようになったのは家族だけでなく、ファンからのたくさんの励ましのメールも大きな勇気を与えてもらった。

 リハビリをサポートしてくれる病院のスタッフにも感謝している。「若い子たちはみんな、子どものときにテレビでぼくに親しんでくれてた子たちでした。いわゆる“ひろみちチルドレン”。ぼくが元気づけた子たちに今度はぼくがお世話になった」と笑顔で語った。

 そこから壮絶なリハビリ生活が始まる。常人離れした精神力で予定の時間を過ぎても「あと5分、もう10分」と必死の形相で頑張った。その様子をスタッフらが影で「鬼の佐藤」と呼んでいたほど。「一歩でも歩ければ家にも帰れるだろうし、ひとつでも自転車を多くこげればみんなとも会えるだろうし。そんな思いでリハビリをしていた」と振り返った。

 「完治という言葉はない」と医者に告げられてから約3ヵ月。腰から臀部あたりは神経がまったく通っておらず「ポケットにモノが入っていてもまったくわからない」という状態であることには変わらない。ただ、必死のリハビリの結果「今は座ったり立ったりするのは問題ないし、左足は麻痺している部分が多いので少しひきずるところはあるけど」と、ある程度普通に歩行できるところまで回復した。

 今まで同様に躍動感のある体操はできないかもしれないが、確実に通常歩行ができる状態に向かっている佐藤。「心筋梗塞や脳梗塞のように症例は多くないので、保険などでも制約が多いんです。だから少しでもこの病気を知ってもらうために発信していきたいし、同じ境遇の人に希望を与えたい」と、“体操のお兄さん”はこれまでとは違った形で人々に勇気を与えることを誓っていた。

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