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佐々岡真司氏「広島はチームとしてやるべきことをやっている中での4連敗。まだ19試合ある」

スポニチアネックス / 2024年9月13日 5時3分

佐々岡真司氏

 ◇セ・リーグ 広島0―5巨人(2024年9月12日 マツダ)

 【佐々岡真司 視点】栗林が4四死球で崩れた11日の試合もそうだったが、投手戦や僅差の展開で明暗を分けるのは、四球や失策。相手先発の戸郷は四球でピンチを広げた2回無死一、二塁を切り抜けた一方で、床田は直後の3回に失策絡みで3失点し、巨人に試合の主導権を握られた。

 床田は守備力の高い選手だが、無死二塁からバント処理後の一塁悪送球が致命傷になった。小園の三塁カバーがやや遅れたのは、打球が速く投手が捕れないと考えて前に出たためだろう。床田にはその動きが見えずに一度三塁方向を見て一塁へ投げた。捕手の指示も、大歓声で聞こえなかったのではないか。

 戸郷対策で上位5人に左打者を並べ、結果的に好機で堂林、末包の右打者に回った。特に末包は落ち球、曲がり球に弱点があるだけに、6回は代打を送るかなとも思ったが、そこは新井監督の決断。しびれる場面で成長してもらいたいという部分もあったのだろう。今後も対戦が予想されるだけに次につなげてもらいたい。2安打した矢野は、三振した3回も6球粘るなど良いアプローチだった。

 新井監督をはじめ、チームとして、やるべきことをやっている中での4連敗。まだ19試合ある。切り替えて3位の阪神、4位のDeNAとの4連戦に臨んでほしい。 (スポニチ本紙評論家)

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