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「幸せな野球人生を送って」引退表明のヤクルト・青木宣親 愛弟子・村上宗隆へエール オフに自主トレ

スポニチアネックス / 2024年9月13日 12時37分

<ヤクルト青木・引退会見>花束贈呈で登場した山田(左)、村上(右)と記念撮影を行う青木(撮影・村上 大輔)

 今季限りで現役を引退するヤクルトの青木宣親外野手(42)が13日、東京都内の球団事務所で引退会見を行った。

 会見で決断した現在の思いを問われると「そうですね、ホッとしています」とさわやかな笑みを浮かべた。決断の時期については「最近ですね。シーズン途中から何となく今年で最後かなと思っていたんですけど、気持ちは変わらなかった。一番は自分が思ったパフォーマンスをファンに見せることができないのが一番の理由」と話した。

 若手にも慕われ、日本球界復帰後の毎年オフの自主トレでは「チーム青木」を結成。19、20年には米国ロサンゼルス、21年以降は国内で寝食を共にし、技術だけでなく、試合への準備、心構えなど精神面も鍛えた。入団2年目から参加している村上は球界を代表するスラッガーへと成長を遂げた。

 NPB復帰後、後輩たちとの接し方については「自分の方から話しかけていった。自分を知ってもらって、そこから会話が弾むように、何でも聞けるような雰囲気をつくって距離を縮めていました」と自ら歩み寄るよう積極的にしゃべりかけたという青木。

 日本を代表するスラッガーに成長した村上には「年々、成長していったので。これからも幸せな野球人生を送ってほしい」とエールを送った。

 メジャー6年間を含む21年間で、歴代5位となる通算2723安打(日1949、米774)を積み重ねてきた希代のヒットマンは生涯打率・3128。芸術とも言える卓越した打撃技術とバットコントロールで数々の記録を成し遂げてきた。3度の首位打者、2度の最多安打などを獲得。盗塁王1度、ゴールデングラブ賞は06年からの6年連続を含む7度、獲得するなど、走攻守3拍子を兼ねそろえたプレースタイルで野球ファンを魅了してきた。

 今季は代打での出場が中心となったが、8月5日に出場選手登録を抹消された後もチームの精神的支柱として1軍に同行。ベンチ最前列で声をからすなど、言動で若手を引っ張ってきた。NPBではヤクルト一筋、ヤクルトのみならず、野球ファンから愛された「ミスタースワローズ」が惜しまれながらユニホームを脱ぐ。

 ◇青木 宣親(あおき・のりちか)1982年(昭57)1月5日生まれ、宮崎県出身の42歳。日向から早大を経て03年ドラフト4巡目でヤクルト入り。首位打者に3度輝き、05、10年と2度のシーズン200安打以上はプロ野球唯一の記録。11年オフにポスティングシステム(入札制度)でブルワーズに移籍し計7球団でプレーし、18年1月にヤクルト復帰。WBCに3度出場し、06、09年大会は世界一に貢献。1メートル75、80キロ。右投げ左打ち。

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