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阪神・近本 勝負強さ光った4打点!「1球で仕留められて良かった」 二盗も決めリーグトップ独走18盗塁

スポニチアネックス / 2024年9月14日 5時16分

<神・広>4回、近本は2点適時打を放つ(投手・大瀬良)(撮影・須田 麻祐子)

 ◇セ・リーグ 阪神7―3広島(2024年9月13日 甲子園)

 お立ち台で、阪神の近本はおどけて、笑った。1点を追う2回2死満塁、一度もバットを振ることなく押し出し四球を選んだシーンを振り返った時だ。「カウント3―1だったので、いこうかな、やめとこうかな、やっぱりいこうかな、と思っていたらボールでした」。優柔不断!?スタイルで、同点に追いつく1点を生み出した。

 それが1―1の4回2死二、三塁では一転して、積極果敢な姿勢で打って出た。初球のカットボールを中前に運び、決勝の2点適時打。「ストライクが来るのって少ないので、1球で仕留められたのが良かったです」。試合前時点で今季阪神戦2勝0敗、防御率1.14を誇った大瀬良攻略をけん引してみせた。そして締めは4―1の5回2死満塁。2番手・塹江との対戦で、カウント3―1からこの日2つめの押し出し四球を選び計4打点。勝利の立役者を担った。

 岡田監督の言動が、ベンチからの信頼の高さを物語る。近本が押し出し四球を選ぶ直前の5回1死満塁。指揮官は投手の高橋に“打たないでいい”と指示していた。その理由は「ピッチャーにね、(打って)前に飛ばしていらんことというか、ゲッツーになるんだったら三振せえと言うてたんやけど、それも後ろに近本がいてるからよ」。百戦錬磨の名将に、そうまで言わしめる勝負強さが光る。

 この日で1つ上積みして、リーグの最多安打を独走する今季146安打目。4回には、こちらもリーグを独走する18個目の盗塁も成功させた。近本が元気なうちは、首位・巨人との3ゲーム差逆転にも、期待してしまう。

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