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ヤクルト・青木 引退会見に村上サプライズ登場も号泣にもらい泣き…現役生活「100点満点」

スポニチアネックス / 2024年9月14日 5時31分

花束贈呈で登場した村上(右)と笑顔でハグする青木(撮影・村上 大輔)

 日米通算2723安打を放ったヤクルト・青木宣親外野手(42)が13日、東京都内の球団事務所で記者会見を行い、今季限りでの現役引退を表明した。メジャーでの6年間を含めた21年間を「100点」と振り返った現役生活。サプライズで登場した村上宗隆内野手(24)が号泣すると、もらい涙もこぼした。将来的な指導者への思いも口にした「ミスター・スワローズ」の泣き笑いの引退会見だった。

 泣くつもりはなかった。ただ、泣きじゃくる愛弟子につられて頬を濡らした。花束を持ってサプライズで会見場に登場した山田と村上。自主トレで師事する村上が感謝を伝えようとしたが、涙で言葉にならない。青木は「やめてくれよ…。俺も涙出てくる」と平静を保とうとしたが、こらえ切れなかった。

 日米通算21年、現役最年長野手となる42歳は現役生活を振り返り「100点満点。幸せな野球人生だった。やり残したことがない状況で終えることができる」と爽やかな笑顔で振り返った。だが、花束贈呈でサプライズ登場した村上とハグした後、村上が「たくさん迷惑かけたりしましたけど、今こうして良い人生を歩めているのはノリさんに出会ったおかげですし、本当に感謝しています」と号泣すると、青木も涙をこぼした。

 プロ入り後は親代わりのような存在だった。村上が1年目を終えた18年オフに青木から声をかけ、ともに自主トレを開始。だが、単なる先輩後輩、自主トレメンバーを超えた固い絆で結ばれた。だからこそ、普段はクールな「村神様」も人目をはばからずに感情を爆発させ青木も「関係が深かったので、やっぱり思い入れは人一倍。年々成長していったので。これから幸せな野球人生を送ってほしい」とエールを送った。

 3度の首位打者、史上唯一の2度の200安打達成など、数々の記録を打ち立ててきた現役生活。印象的な出来事にはロイヤルズ時代の14年のワールドシリーズ出場や、09年のWBC優勝などを挙げたが「その中でも(21年に)ヤクルトで日本一になったことが自分の中で一番、心に残っている」とした。今後については未定も、将来の監督候補なのは間違いない。指導者については「打診がないとできないので」としつつ「やってみたいですよ、監督は。もちろん」と言い切った。

 引退試合は10月2日の広島戦(神宮)に決定。日本選手では歴代5位の日米通算2723安打、4000打数以上で6位の打率・3128を誇る「ミスター・スワローズ」が、次の夢を胸に抱えながらバットを置く。(重光 晋太郎)

 ◇青木 宣親(あおき・のりちか)1982年(昭57)1月5日生まれ、宮崎県出身の42歳。日向から早大を経て03年ドラフト4巡目でヤクルト入り。首位打者に3度輝き、05、10年と2度のシーズン200安打以上はプロ野球唯一の記録。11年オフにポスティングシステム(入札制度)でブルワーズに移籍し計7球団でプレーし、18年1月にヤクルト復帰。WBCに3度出場し、06、09年大会は世界一に貢献。1メートル75、80キロ。右投げ左打ち。

 ▽ヤクルト・青木と村上 村上がプロ1年目だった18年に、青木が大リーグから日本球界に復帰。その年のオフから米国などで行った自主トレに同行するようになった。その後、主力となった村上がタイトルを獲得するごとに、青木がスーツをプレゼント。日本選手最多の56本塁打など史上最年少、令和初の3冠王に輝いた22年も3着をオーダーするなど、公私ともに親交が深かった。

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