今季のリーグ全体の打率は.244 ナの3割打者はわずか2人、今の水準なら・279が3割打者に相当!?
スポニチアネックス / 2024年9月14日 8時10分
ESPNのブラッドフォード・ドゥーリトル記者が「1979年の3割打者は現在では打率.279の打者に相当する」と報じている。
MLBが極端なシフトを禁止することで打率の下落に歯止めをかけようとしているにもかかわらず、下落傾向は続いている。今季のリーグ全体の打率.244は、22年より1ポイント上回っただけ。22年から投手は打席に立たなくてよくなったが、それでも低打率だったため、23年から極端なシフトが禁止された。
3割打者の数も激減している。12日終了時点(日本時間13日)、両リーグを通じて打率3割以上の打者はわずか8人。ナ・リーグでは2人で、現在打率・317のルイス・アラエスがいなければ、次は・303のマルセル・オズナで、ナ・リーグの首位打者が初めて打率.300未満になる可能性もあった。
キャリア打率が3割を超える現役選手は2人(最低3,000打席)だけ。アストロズのホセ・アルテューベが・307、ドジャースのフレディ・フリーマンが・300である。フリーマンの今季の打率は.282で、ここ10年で最低の数字。100年前ならその打率はメジャーリーグの平均を下回っていた。しかし低打率の24年では、ナ・リーグで10位にランクされている。
ちなみに試合の使用球が頻繁に交換されるようになった1920年以降、トータルのスラッシュラインは打率.261、出塁率.329、長打率.397。これに最も近いのが1979年で、スラッシュラインは.265/.330/.397だった。この79年を正常だとすると、1979年の典型的な打者は2024年の典型的な打者よりも打率で21ポイント優れていたことになる。ゆえに1979年の3割打者は現在では.279の打者に相当する。
打率が下がったのは、打者の意識が長打に向いていることも大きく影響している。ヤンキースなどで活躍したルーク・ボイトはキャリアの通算打率は・253だが、長打率は・468と悪くない。5年前、ボイトは「バッティングアベレージは今や重要ではないと感じる」とドゥーリトル記者に語った。20年の短縮シーズンは22本塁打でア・リーグホームラン王、長打率・610でア・リーグMVP投票で9位だった。
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