滋賀学園 プロ注目長身右腕・長崎が142キロマークで6回零封「高卒でプロに」夏登板ゼロから逆襲開始

＜滋賀学園・伊香＞6回無失点と好投した滋賀学園・長崎（撮影・河合　洋介）

　◇高校野球秋季滋賀大会2回戦　滋賀学園10―0伊香（2024年9月14日　HPLベースボールパーク）

　今夏の甲子園大会で8強入りした滋賀学園（滋賀）が伊香との秋初戦を10―0の7回コールドで制し、3回戦に進んだ。

　1メートル86の長身で背番号1を背負う長崎蓮汰（2年）が先発して6回2安打無失点と好投した。

　「簡単にストライクが取れるような投球を目指してきた。今日は理想的な投球ができました」

　自己最速を3キロ更新した142キロの直球と得意球のカーブを軸とし、軽快に凡打の山を築いた。許した2安打はいずれも内野安打。無四球と制球が冴え、6回70球にまとめた。

　今春の滋賀大会で2年生ながら背番号1を背負ってNPBスカウトも注目する存在となったものの、今夏は背番号13に降格。夏は滋賀大会から甲子園まで一度も登板機会を与えられず、「甲子園で勝てた喜びと悔しい気持ちがありました」と悔しさを糧としてきた。

　そして新チームの公式戦初戦で背番号1を奪取。「やっときたか…と。やってやるぞという気持ちでした」と気持ちを高ぶらせ、力投につなげた。

　「高卒でのプロ入りを目指している。そのためには最速145キロは最低限でも必要かなと思います」とさらなる成長を誓った。

　◇長崎　蓮汰（ながさき・れんた）2007年（平19）6月11日生まれ、大阪府豊中市出身の17歳。小1から豊島パワーズで野球を始めて投手。中学では豊中シニアに所属。滋賀学園では2年春に背番号1でベンチ入りし、2年夏の甲子園は背番号13で出場。50メートル走6秒5、遠投95メートル。1メートル86、79キロ。右投げ右打ち。