4連敗中のC大阪・小菊昭雄監督「底の状態。はい上がるだけ」

＜C大阪・関学大＞戦況を見守るC大阪・小菊昭雄監督

　C大阪は14日、大阪・舞洲で関西学院大学とトレーニングマッチを行い、2―1で勝利。前日13日の神戸戦（ノエスタ）で敗れ、今季初の4連敗を喫した小菊昭雄監督が取材に応じ「私たちは今、底の状態。次の湘南戦（22日＝レモンS）に向けてしっかりと勝ち点3を取れるように、はい上がるだけ」と改めて前を向いた。

　神戸戦では開始11分で2失点も、後半からのメンバーチェンジが奏功し、最後まで諦めない姿勢を見せた。「非常に厳しい状況の中でも、たくさんの光が見えた。そこは大切にしていきたいと思いますし、新たな力がチームを活性化してくると思いますので、いい準備をしたい」。神戸戦のロッカールームには、主将のDF山下達也、MF香川真司らメンバー外で帯同を義務化されていない選手が訪れ、18人のメンバーを激励した。DF西尾隆矢も「チームの雰囲気は決して悪いわけではない」と言うように、歯車さえかみ合えば、トンネルを脱出できる兆しはある。

　在任最長の4連敗となった指揮官は言う。「もちろん苦しい。でも私は本当に、選手たちの、サポーターの皆さんの笑顔が見たい。それに尽きる。本当に苦しい状況ですけど、日常が全て、常にポジティブに、というモットーで（クラブ在籍）27年間を過ごしてきた。メンタル的に厳しい状況になるときもあるんですけど、そこは大事にしていきたい」。スタッフも、選手も、誰ひとりあきらめていない。湘南戦を巻き返しの一戦にする。