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岩手が誇るいぶし銀・錦木が「600―600」達成!? 節目の1200回出場で星全くの五分

スポニチアネックス / 2024年9月14日 20時4分

<大相撲秋場所7日目>阿武剋(左)を寄り倒しで下す錦木(撮影・藤山 由理)

 ◇大相撲秋場所7日目(2024年9月14日 両国国技館)

 ベテラン34歳の錦木(伊勢ノ海部屋)が通算出場1200回の節目を勝利で飾った。新入幕の阿武剋戦。鋭い踏み込みから左を差すと迷わす前に出て寄り倒した。

 返り小結で迎えた今年の春場所から3場所連続負け越し。今場所は西13枚目に番付を下げていたが、初日から「岩手のブルドーザー」と呼ばれる重厚な攻めが復活し5勝2敗と星を伸ばした。ここ数場所は当たってからの足が出ず頭をひねる場面も多かったが、攻めの姿勢が復活したのが好調の要因。それでも「(攻め方は)少しめちゃくちゃ感がありましたけど」とジョークまじりに分析した。

 コロナ関連による休場はあったが、この日が1200回目の土俵。何と成績は600勝600敗と全くの五分で、報道陣からは同じ岩手県出身の大谷将平が目標にする「50(本塁打)―50(盗塁)」にちなみ「お先に600―600ですね」との賛辞が飛んだ。もちろん錦木本人は「向こうの方が全然上ですよ」と、“顔じゃない”と言わんばかりに謙そんしまくり。

 続けて「なかなか1200回も出て、五分の人はいないかも。本当は勝ち越していないといけないでしょ」と照れ笑いだ。もっとも、06年春場所の初土俵から稽古も休まずこつこつと積み重ねてきた努力の結晶は決して色あせることはない。

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