ソフトバンク小久保監督が元トレーナー川村隆史さん命日に決意新た ベンチ裏付近に背番号「01」ユニ飾る

ソフトバンク・小久保監督

　ソフトバンク小久保裕紀監督（52）がホークス戦士の誰しもが忘れない15日、通常モード以上の決意のもと京セラドーム入りした。

　「そう、命日や。きょうはベンチの裏にユニホーム飾る予定や」

　ハイテンポな口調のもと、気概を示した。9月15日に「01」のユニホームが敵地内に飾られる。同日は、20年に当時コンディショニング3軍担当だった川村隆史さん（享年55）が、3軍遠征先の神戸市内でくも膜下出血のため急逝した日。4年が経過しても“魂”はずっと生きている。

　大阪府出身の川村さんは1992年に福岡ダイエーホークスのトレーナーとなり、96～2015年までコンディションニングコーチ、16年からはコンディショニング担当として29年間、ホークス選手を支えてきた。小久保監督も94年に福岡ダイエーに入団し、新人合同自主トレから川村さんに、ずっとお世話になってきた。勝負が続く中で、故人の明るいキャラクターで癒やされてきた。

　チームは5連勝中で優勝マジックはついに一桁台の「8」に到達中。大事な日に、オリックスのエース左腕・宮城とぶつかる。「いい報告をしたい」と指揮官は試合前に話した。小久保ホークスは、川村さんの思いとともに真っ向から勝ちをつかみにいく。