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尊富士が今年3度目のストレート勝ち越し!関取勝率は驚異の9割到達「ケガを超えて…治してよかった」

スポニチアネックス / 2024年9月15日 16時20分

<秋場所8日目>朝紅龍(左)を押し出しで破る尊富士(撮影・郡司 修)

 ◇大相撲秋場所8日目(2024年9月15日 東京・両国国技館)

 西十両11枚目の元幕内・尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が朝紅龍(25=高砂部屋)を下して8戦全勝で勝ち越しを決めた。

 立ち合い胸から当たって左をのぞかせると、相手の引きに乗じて左ハズ右喉輪で突き放して最後は左喉輪でもう一押し。「相手どうこうよりも自分の相撲を取ろうと思っていた。集中していました」。一直線の電車道で連日圧倒的な強さを見せた。

 ストレート勝ち越しは、新十両だった初場所、新入幕だった春場所に続いて今年3度目。さらに、関取として土俵に上がった初場所初日からこの日までの成績は36勝4敗(不戦敗を除く)。勝率9割到達という驚異的な数字をたたき出した。それでも「特に重く考えていない。自分の相撲が取れているので良い内容になっている」と淡々。気負いとは無縁のようだった。

 春場所で110年ぶり新入幕優勝という歴史的偉業を成し遂げるも、右足首のケガで夏場所を全休して十両に転落。名古屋場所は8日目から出場して2勝したが今度は左大胸筋を痛めて再び休場となった。3場所ぶりに初日から出場してここまで圧倒的な強さを見せて勝ち越し。「久しぶりに勝ち越しできた。ケガを超えて、休んでまでもしっかり治して、(休場は)勇気もいるのでしっかりやってきてよかったなと思っています」と実感を込めた。

 十両でもう一人全勝だった千代翔馬(33=九重部屋)が敗れたため単独首位に。優勝、15戦全勝、幕内復帰と周囲の期待は日に日に高まっていくが、次の目標を問われると「ケガしないこと」と足下を見つめた。

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