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【砂村光信・視点】李のFB起用で見えた新たな「超速ラグビー」 得点源として外せない存在にも

スポニチアネックス / 2024年9月15日 21時1分

<日本・サモア>前半、突進するする李(左)(撮影・吉田 剛)

 ◇ラグビー アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024 日本代表 49-27 サモア代表(2024年9月15日 東京・秩父宮ラグビー場)

 ジャパンが立川をSO、李承信をFBに起用する布陣で、新たな「超速ラグビー」の形を示した。これまではスピードのあるFB矢崎をWTBよりも外へ置き、ラインブレークする役割を期待していたが、FB李には立川との「ダブルSO」としての仕事を求めているように見えた。

 李の立ち位置はよりFWに近く、ボールタッチの回数が通常のFBよりも格段に多い。立川とともに、複数のポジションが可能で、パスもタッチキックも裏へのキックもうまいため、さまざまな局面でチームとしてのプレーの選択肢が増えた。両CTBのマクカランとライリー、さらに長田はハンドリングが良いため、ボールを速く広く展開することも、狭い間隔で扱うことも、キックパスで前へ出ることも計算できる。前後左右に加えて立体的にも攻撃の幅が広がれば、相手もディフェンスで的が絞りづらくなる。

 ジョセフ前ヘッドコーチ(HC)はSOを固定するチームづくりだったが、エディーHCは多くの可能性を求めて今は試している段階だろう。李は今大会のプレースキック成功率が100%。エディーHCはかねて80%以上を要求しているが、これだけ精度が高ければ得点源としても外せない存在になる。李がSOでもFBでもW杯で先発を任せられるレベルに成長することは、ジャパンのチーム力そのものを押し上げることにもつながる。(元U-23日本代表監督)

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