広島・常広 アクシデント乗り越えプロ初登板初先発初勝利 新井監督「忘れられないデビュー戦に」
スポニチアネックス / 2024年9月15日 22時1分
◇セ・リーグ 広島10-2DeNA(2024年9月15日 マツダ)
広島は15日、DeNAに10-2で大勝。プロ初登板初先発となったドラフト1位・常広羽也斗投手(22)が5回7安打1失点でプロ初勝利を挙げた。球団の新人初登板初勝利は17年加藤(矢崎)拓也以来7年ぶり。打線も2桁安打2桁得点と爆発し、連敗を6で止めた。
初回から毎回走者を背負いながらの投球。3回に無死二、三塁のピンチで1点を失ったが、菊池のファインプレーにも助けられて最少失点に抑えた。5回も山本への死球などで2死満塁のピンチを招いたが、無失点でしのいだ。
打線は初回、5番・小園の右中間適時二塁打で2点を先制。矢野、末包、菊池と4連打でこの回4点。2回には押し出し四球で1点、さらに4回には再び小園、矢野の連続適時打で7-1とリードを広げた。
常広は5回にまわってきた打席で代打・磯村を送られた。
その後も攻撃の手をゆるめず、6回には菊池の9号3ランが飛び出して着実に加点した。
新井監督は試合後、常広について「右のふくらはぎがつりかけていた」と明かした上で、「彼にとっては忘れられないデビュー戦になったと思うし、結果はどうあれ、彼にとってはプラスしかないと思っていましたので迷うことなく行ってもらった」と述べた。
打線もよくつながり「みんな良く振れていたし、後ろの打者につなぐという姿勢が昨日のゲームから形になって見えつつあったので素晴らしい攻撃してくれた。野手のみんなもなんとかルーキーに勝ち星をという気持ちだったと思う」と手応え。
「DeNA打線は本当に強力。常広は、そこを抑えて自信にしてもらいたい。バックもみんなよく守ったと思う」と称えていた。
常広は大分出身。県内屈指の進学校である大分舞鶴で甲子園出場経験はなし。指定校推薦で入学した青学大で昨年、東都リーグ春秋連覇、全日本大学野球選手権を制覇し、名門復活に貢献。最速155キロの直球にフォーク、カーブなどを制球良く操る本格派右腕として下村海翔投手(阪神ドラフト1位)と両輪を担い、ドラフトでは2球団競合の末に広島が交渉権を獲得した。
2月の春季キャンプ後から3軍で投球技術や体力面を含めた強化、矯正に取り組んできた。5月7日のウエスタン・リーグ阪神戦で実戦デビューして以降は、2軍で実戦登板を重ね、今月8日の同ソフトバンク戦では9回116球を投げ、8安打無失点で初の完投勝利を完封で飾る快投。大事な終盤戦でチャンスが巡ってきた。
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