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“6投目の北口”でまたもビッグタイトル「任せろって思った」五輪後発症の腰痛も緩和 スマイル戻った

スポニチアネックス / 2024年9月16日 3時32分

日本勢初のDLファイナル連覇を果たした北口榛花(AP)

 ◇陸上 ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル最終日(2024年9月14日 ブリュッセル)

 最高峰シリーズの年間上位選手による最終戦として行われ、女子やり投げでパリ五輪金メダルの北口榛花(26=JAL)が今季自己最高の66メートル13で2連覇を達成。最終6投目に逆転する得意の展開で女王の貫禄を見せた。DLは今季3勝目、通算9勝目。今季は日本選手権、パリ五輪に続くビッグタイトルの獲得。女子5000メートルの田中希実(25=ニューバランス)は14分31秒88の今季自己ベストで6位だった。

 これぞ女王の真骨頂だった。北口は2投目で首位に立つも、最終6投目の直前に逆転された。それでも「いつも“6投目の北口”だから、任せろって思った」。観衆に手拍子を求めて右腕を振り切り、今季自己最高となる66メートル13をマーク。珍しく1投目で逃げ切ったパリ五輪とは違った展開で頂点に立った。「久しぶりに自分らしく、力に頼らない投てきが見えた」と会心の出来だった。

 人生を懸けたパリ五輪から1カ月。体をいじめ抜いた代償か、拠点のチェコに戻ると人生初の腰痛を発症。ほとんど動けず練習を3週間も休んだ。「凄く不安だった」。五輪後は欧州で3試合を予定していたが、連覇の懸かるDLファイナルに絞って調整を進めた。ようやく疲労が抜け、この日の快投につながった。「力で投げた感じはせず、スルッといった」。初めて制した昨年の世界選手権など数々の逆転劇を演じた「最後の一投」で再び強さを見せた。

 今年は昨年取り損ねた日本選手権に加え、五輪、DLファイナルと主要タイトルを全て手にした。来年9月には東京開催の世界選手権が待つ。「日本の皆さんの前で自分らしい投てきを見せたい」と思いをはせるが、まずは小休止。欧州での戦いを終え、帰国の途に就いた。

 ▽ダイヤモンドリーグ 世界陸連が主催する14戦によるリーグ戦。2010年に新設され、例年5月から9月にかけて世界各地で開催される。男女各12種目の獲得ポイントで競い、上位がファイナルに進み、年間優勝者を決める。リーグ各大会の優勝賞金は1万ドル(約141万円)でファイナルは3倍の3万ドル(約423万円)。昨年、北口が日本勢初のファイナル制覇を飾った。

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