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尊富士 無双のストレート給金!年間3度は関脇以下では史上初 関取の勝率は驚異9割

スポニチアネックス / 2024年9月16日 4時18分

<秋場所8日目>朝紅龍(左)を押し出しで破る尊富士(撮影・郡司 修)

 ◇大相撲秋場所8日目(2024年9月15日 両国国技館)

 十両の尊富士が8戦全勝でストレート勝ち越しを決めた。110年ぶりの新入幕優勝を果たして以来3場所ぶりに初日から出場し、力の違いを示す連日の圧勝劇。関取として土俵に上がった40戦の勝率は9割に到達した。幕内では、単独首位の関脇・大の里が初日から8連勝で勝ち越し。関脇・霧島は1敗を守り、2敗勢は大関・琴桜ら7人となった。

 尊富士の勢いが今度こそ戻ってきた。わずか2突きで朝紅龍を圧倒。「自分の相撲を取るだけ」と無心を貫いた。右足首のケガで全休した夏場所に続き、途中出場した名古屋場所は左大胸筋を痛めて再び休場。度重なるケガに苦しんだが今場所は患部にテーピングを施さず、不安を全く感じさせない内容で白星を8つ並べた。

 ストレート勝ち越しは、新十両だった初場所、新入幕だった春場所に続いて今年3度目。十両も含め年間3度は、関脇以下では史上初の快挙だ。さらに、関取として土俵に上がった計40戦(休場、不戦敗を除く)の成績は36勝4敗。勝率9割という驚異的な数字を叩き出した。

 一時は幕内中位まで番付を上げたが、2場所連続休場で十両下位まで転落。それでも「ケガを越えて、休んでまでしっかり治してよかった」と自ら下した決断に実感を込めた。大の里とともに新時代を担う期待が高い若武者の、当面の目標は「ケガしないこと」。完治した先には、再び幕内の土俵での快進撃が待っている。 (前川 晋作)

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