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ソフトバンク優勝M7 20年に急逝した川村隆史さんの命日に栗原が決勝打

スポニチアネックス / 2024年9月16日 6時2分

<オ・ソ>ヒーローインタビューを終え、川村さんのイラストと感謝のメッセージがプリントされたTシャツを手にする栗原(撮影・長嶋 久樹)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク3―0オリックス(2024年9月15日 京セラD)

 首位・ソフトバンクは15日、延長12回の激闘の末にオリックスを3―0で下し、今季3度目の6連勝で優勝マジックを7とした。0―0の12回に栗原陵矢内野手(28)が決勝の中前適時打。トレーナーとして長年チームを支え、20年に急逝した川村隆史さん(享年55)の命日に白星をささげた。チームはオリックス戦4年ぶりの勝ち越しで、6年ぶりにシーズン80勝に到達した。

 ホークス戦士として負けられない特別な日に栗原の集中力は増した。「川村コーチの命日なので、どうしても勝ちたかった。天国の川村さんに今も元気で野球やれてますと報告したかった」。0―0の延長12回1死満塁で5番手・山田の2球目カットボールに反応し、打球はセンター前で弾んだ。3試合連続打点となる先制の中前打。ようやく均衡を破り、一塁ベース上では派手にガッツポーズを決めた。

 20年9月15日、当時3軍コンディショニング担当だった川村隆史さん(享年55)がくも膜下出血のため急逝した。「常に明るく、楽しく接してくれた方できついメニューでも励ましてくれました」と栗原。92年のダイエー入団から29年間、選手を支えた名トレーナーの魂は今も確実に生き続けている。

 栗原は直前の打者の粘りを見て、さらに燃えた。「晃さんのあの姿を見て何とかしないとなという気持ちでした」。1死一、二塁で中村晃が代打で登場。この試合で通算1500試合出場を達成した17年目のベテランは、フルカウントからの7球目を選び四球でつないだ。試合前、中村晃は「まだ元気で野球出来ています。ありがとうございます」と自身のSNSに写真付きでメッセージを寄せた。チームはベンチ裏に写真付きのTシャツを飾り、試合に臨んでいた。

 昨季まで3連覇のオリックスに今季13勝6敗1分けで4年ぶりの勝ち越しを決め、今季3度目の6連勝。6年ぶりの80勝到達で優勝マジックを1つ減らして7とした。94年のダイエー入団時から川村さんに心身ともに支えてもらった小久保監督は「勝利球を取っといてくれている。ご家族に渡すかは考えます」と語った。

 最高の報告までのカウントダウンは着実に進んでいる。「いろんな感情や凄い緊張感も出てきている。目の前の打席を集中していきます」と栗原。ここぞの場面でまた決めると天に誓った。 (井上 満夫)

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