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阪神・秋山 同僚に逆転V託した「優勝旅行連れてって」涙の引退会見で異例の“お願い”

スポニチアネックス / 2024年9月16日 5時16分

引退会見で目に涙を浮かべる秋山(撮影・中辻 颯太)

 阪神・秋山拓巳投手(33)が15日、西宮市内で引退会見を開いた。15年のキャリアに終止符を打つ決断を下した右腕は開始早々から号泣。山あり谷ありの現役生活を振り返るとともに、チームの逆転Vも願い同僚たちにエールを送った。

 あふれるものは仕方ない。秋山の頬から一気に涙がこぼれた。

 「当たり前に野球をやってきた15年間だったので凄く寂しくなるなと…」

 17年の自己最多12勝を含む3度の2桁勝利を記録するなど活躍した一方、高卒1年目の10年に4勝を挙げてから2年目の11年以降の6年間で計2勝と苦しむなど浮き沈みは激しかった。18年に右膝を手術してからは古傷の痛みにも耐えた。

 「それでも本当に好きで野球をできていたんで。練習に対してつらかったとか感じたことは一度もないかなと」

 はい上がる姿に誇りと強い意味を持てたのは、18年に当時の広島・水本2軍監督(現オリックスヘッドコーチ)からかけられた言葉があったからだ。「ファームからはい上がってきた選手の代表として頑張れよ、と。その言葉があったから頑張ってこれた」。

 会見後にはサプライズ登場した原口、梅野、高橋から花束を渡された。そして、激しい首位争いを演じるチームにエールを送ることも忘れず「ぜひ逆転優勝してもらって優勝旅行に連れてってもらいたい」と異例の“お願い”も口にした。

 「最後までみんなと一緒に練習して若手の尻を叩きながら一緒に汗を流したい」。最後の一日まで野球がうまくなることを諦めない。(遠藤 礼)

 ◇秋山 拓巳(あきやま・たくみ)1991年(平3)4月26日生まれ、香川県出身の33歳。西条(愛媛)では3年春、夏に甲子園出場。09年ドラフト4位で阪神入団。新人の10年に9月12日のヤクルト戦で無四球完封など4勝。17年は自己最多12勝。1メートル88、101キロ。右投げ左打ち。

 ≪嶌村球団本部長「何らかの形を」球団ポスト用意≫

 ○…嶌村聡球団本部長が15年の現役生活をねぎらった。「晩年は膝の痛みと付き合いながら、ファームで腐らずに真摯(しんし)に野球に取り組んでくれた。若い選手はそういう姿を見る。チームとしてはそれが大事」。今後については「何らかの形を考えている」と語り、球団内でポストを用意する考えを示した。引退試合は24日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で行い、30日の1軍DeNA戦(甲子園)の試合前にセレモニーを開催する予定だ。

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