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大谷翔平の申告敬遠後に決勝打のベッツ「自分だって大谷に投げたくないよ」大谷敬遠後の次打者は打率6割超

スポニチアネックス / 2024年9月16日 11時11分

<ブレーブス・ドジャース>8回、フリーマンの適時打で生還したドジャースのベッツ(左)と大谷(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ ドジャース9-2ブレーブス(2024年9月15日 アトランタ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、敵地でのブレーブス戦に「1番・DH」で先発出場。第3、4打席で連続適時打を放つと、同点で迎えた9回2死三塁の第5打席は申告敬遠から7得点の猛攻を演出し、チームの全得点イニングに絡んだ。チームは接戦を制して連敗を2でストップ。試合前に2位パドレスが勝利していたため、負ければ地区優勝マジック11が消滅していた試合をものにし、優勝マジックを10に減らした。

 0―2で迎えた5回2死一、三塁で大谷のバットからようやく快音が響いた。2打席連続三振に打ち取られていた通算138勝右腕モートンに対し、初球の内角低め速球を狙い打ち。打球速度114.4マイル(約184.1キロ)の痛烈なライナーで右翼線にはじき返し、三塁走者を迎え入れて1点差に迫った。これが今季31本目の二塁打で、2022年のこれまでの記録を抜いて自己最多を更新した。

 さらに1―2の7回2死一、二塁の第4打席は左腕リーとの対戦。2球連続空振りであっさり追い込まれたが、3球目の外角低めスライダーをバットの先で拾って右翼線へ運び、2打席連続適時打でチームのここまでの全2得点をたたき出した。これで今季106打点とし、試合前に109打点まで伸ばしたブルワーズ・アダメズにも3打点差に迫った。

 2―2の9回2死三塁の好機で迎えた第5打席は元同僚イグレシアスとの対戦。しかし、ここでブレーブスベンチは大谷を申告敬遠で歩かせた。すると、続くベッツが中前に適時打を放ち、イグレシアスは6月16日のレイズ戦以来の失点となった。また、フリーマンにも適時打が飛び出し、相手も失策も絡んで3点を奪った。さらにT・ヘルナンデスに一発が飛び出してイグレシアスをKO。難攻不落の守護神を攻略してみせた。大谷の申告敬遠はこれで今季10度目。また、申告敬遠後の次打者は8打数5安打、打率.625となった。さらにエドマン、マンシーとT・ヘルナンデスから3者連続本塁打が飛び出し、ド派手な猛攻を繰り広げた。

 試合後、地元中継局のインタビューに答えたベッツは、目の前で大谷が申告敬遠されたことについて問われると「自分だって大谷には投げたくないよ」と冗談めかして答えた。

 試合後、報道陣の取材に対しても「彼らの作戦について何か言うつもりはない。自分も大谷と勝負したくない。うまく切り抜けることができた。明日に向けて準備を整えることができた。タフな状況だったが、僕たちならできると分からせてくれた。我々はここ最近良い戦いができていなかった。自信を持ち続けることが難しいが、私たちは本当に良い仕事をした。このまま突破口が開けるまでプレッシャーをかけ続けるだけ」と振り返った。

 この日が通算3000安打を放ち、慈善活動中に飛行機事故で死去したロベルト・クレメンテの功績を称える「ロベルト・クレメンテ・デー」。野球での活躍に加えて社会貢献に尽力した選手に贈る「ロベルト・クレメンテ賞」にノミネートされているベッツはクレメンテが背負った背番号21を付けてプレーし「大きな意味がある。ノミネートされたことだけでも素晴らしい」と話した。試合前にはロバーツ監督もクレメンテを題材に決起ミーティングを開催しており「私たちがまだ大丈夫だということ。自信を与えてくれたた。まだ戦い続けるということ」とミーティングの内容を説明した。

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