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復帰2場所目の炎鵬が序二段で5戦全勝 「正直負ける気がしなかった」思い出したベストな精神状態

スポニチアネックス / 2024年9月16日 12時1分

<大相撲秋場所9日目>千代大光(左)を押し出しで下す炎鵬(撮影・藤山 由理)

 ◇大相撲秋場所9日目(2024年9月16日 東京・両国国技館)

 元幕内で脊髄損傷の大ケガによる長期休場から復帰2場所目の西序二段31枚目・炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)が、千代大光(22=九重部屋)との全勝対決を制して5連勝と星を伸ばした。

 立ち合いから押し込んで左でいなし、さらに下から下から押し上げていって押し倒した。2017年春場所初土俵の同期生を相手に「受ける余裕はないので挑む気持ちで」と気を引き締めて白星を積み重ねた。

 流れのある攻めで快勝。「復帰してから一番良い相撲取りましたね」と笑顔を見せた。「土俵に上がるまでの心の落ち着き方とか日によって違うけど、今日は正直負ける気がしなかった」。精神がベストな状態に整う感覚は、初土俵から2年で新入幕を果たして番付を駆け上がっていった頃にもあったという。「それが次第に見失っていって、どうしたらいいか分からなくなっていった」。脊髄損傷、半身不随という命の危機にも直面したが、ここまで戻ってきた。「良い時の状態を思い出せるようになったので、自信になる一日でした」。完全復活へ、また一歩大きく前進した。

 この日は花道で宮城野親方(元横綱・白鵬)が取組を見守っていた。「いつもは逆の立場だったので」と、現役時代の横綱・白鵬の付け人を務めていた頃を思い出し「見守ってくれているのは心強い。より一層気合入りましたね」と力に変えた。

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