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元十両・川副が三段目で5戦全勝 十両全勝の尊富士とは日大同期「戦友であり親友」目標は幕内で出世争い

スポニチアネックス / 2024年9月16日 13時59分

<大相撲秋場所9日目>大斧(右)を寄り切りで下す川副(撮影・藤山 由理)

 ◇大相撲秋場所9日目(2024年9月16日 東京・両国国技館)

 元十両で西三段目51枚目の川副(25=伊勢ケ浜部屋)が、大斧(19=追手風部屋)との全勝対決を制して5連勝と星を伸ばした。立ち合い鋭く踏み込んで、左差し右おっつけで一気に前に出て寄り切り。関取経験者として力の違いを示した。

 「輝鵬」のしこ名で十両だった昨年秋場所を途中休場し、11月に左足リスフラン関節靱帯を再建手術。3場所連続全休し、夏場所は7番相撲だけ出場して名古屋場所から本格復帰した。序二段で全勝が期待されたが、6勝1敗。埼玉栄高出身でデビュー3場所目だった大斧に寄り倒しで敗れた。

 この日は、先場所敗れた大斧との再戦。「先場所は受けるような立ち合いをしてしまったので、今場所はしっかり当たって前に出ようと。立ち合い一歩踏み込むことだけを意識した」。気を緩めることなく厳しい攻めで完勝した。

 十両で連勝街道をひた走る同部屋の尊富士とは日大の同級生。互いにケガを抱えていたため、宮城野部屋から転籍して同部屋になって以降、稽古場での手合わせはまだないという。「小4の時に初めて対戦して、中高でも何度か当たって大学で一緒になって…親友であり戦友です」。2022年秋場所初土俵の同期で、前相撲からデビューした尊富士に対して川副は幕下15枚目格付け出し。新十両も3場所早かったが、長期休場中に一気に追い抜かれた。「早く追いつかないと…早く幕内で一緒にやりたいですね」。戦友と幕内で出世争いできる日を夢見た。

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