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十両・尊富士が9戦全勝!首位独走も慢心なし「早く上でやりたい」見据える先は再び幕内での活躍

スポニチアネックス / 2024年9月16日 16時22分

<大相撲秋場所9日目>欧勝海(奥)を寄り切りで破った尊富士(撮影・松永 柊斗)

 ◇大相撲秋場所9日目(2024年9月16日 東京・両国国技館)

 全勝で十両単独首位の元幕内・尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が欧勝海(23=鳴戸部屋)を下して初日から9連勝と星を伸ばした。

 立ち合い鋭く踏み込んで左を差して前に出ながら腕を返すと、右で浅い上手も引いて万全の寄り。「差さないと思っていたけど流れの中で(差した)。相手は力が強くてうっちゃりとかもあるので、差しても走らずに落ち着いて」と冷静な攻めを見せた。

 新十両だった初場所、新入幕だった春場所に続いて初日から9連勝。十両で9連勝以上を2度記録するのは、豊ノ島、把瑠都に続いて史上3人目となった。また、この日の白星で通算80勝10敗(休場、不戦敗除く)となった。

 この日は、序盤戦に土俵入りで締めて話題となった真っ黒な化粧まわしの贈り主が国技館に来場。「八咫烏(やたがらす)の化粧まわしをくれた人が来ていて、良いところを見せようと思った」。土俵上ではリラックスできており「時間(制限時間いっぱい)になったら聞こえないけど、それまでは歓声も聞こえている」と余裕も見せた。

 3場所ぶりの初日から出場。右足首や左大胸筋のケガについては「不安はなかったです。不安があったら出ないので」と言い切る。「僕が納得した上での決断。師匠(伊勢ケ浜親方=元横綱・旭富士)や横綱(照ノ富士)が納得する相撲を取らないと」。もちろんこの地位の全勝に満足する様子は一切なく「早く上(の番付)でやりたい」と幕内で活躍することを見据えた。

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