高橋大輔さん 14歳の逸材に期待「すごく真面目で一生懸命な子」 スピンの“魅力”も語る

スケート教室に参加した高橋大輔さん（撮影・中村　和也）

　フィギュアスケート男子の10年バンクーバー五輪銅メダリストでプロスケーターの高橋大輔さん（38）が16日、横浜市のKOSE新横浜スケートセンターで行われたスポンサーのスカイコート主催によるスケート教室に講師として参加した。

　小学生95人を対象に約1時間、氷上で熱血指導。クラス別で5クラスに分かれ、初級者から上級者までの形で実施した。スケート教室について「スケートをやったことがない子たちとふれあうことは、すごく新鮮。このきっかけを通してスケートという魅力を感じてくれたらうれしいなという気持ちがある。こういった活動機会はスケート界にとっては、すごくいいことかなと思う」と語った。

　基礎的な部分やスピンなども指導し、「スピンは、そんなに得意ではないが、見せていただいた。テクニックより、どうやったら奇麗に見えるかを中心にやらせていただいた」。スピンの“魅力”については「面白さはないと思う」と笑いながら話し、「結構一番大変というか体力も使う。練習すればするほど上手にはなる。スピンだけは地道にやるしかないものだと思う」と説明した。

　高橋さんらが所属しているユニバーサルスポーツマーケティングとマネジメント契約を結んでいるフィギュアスケート女子で昨年の全日本選手権4位の14歳・上薗恋奈（LYS）にも言及した。「ジュニア合宿で講師をさせていただいた時に、初めて会った」。上薗は今季、ジュニアに転向。昨年12月のジュニアGPファイナルで3位表彰台に立ち、今年3月の世界ジュニア選手権でも銅メダルを獲得した。若き逸材に高橋さんは「すごく真面目で一生懸命な子なんだなという印象だった。ただ、まだ不器用なところもあると思う。やろうやろうっていう気持ちが強い子だと思うので、楽しみ」と期待した。