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【玉ノ井親方 視点】波に乗れない大関陣の分まで賜杯争いを盛り上げている、もう1人の関脇

スポニチアネックス / 2024年9月16日 20時11分

<大相撲秋場所9日目>湘南乃海(右)を寄り切りで破る霧島(撮影・松永 柊斗)

 もう1人の関脇が、波に乗れない大関陣の分まで賜杯争いを盛り上げている。元大関の霧島が湘南乃海を下し、全勝の大の里を追走する1差を守った。

 立ち合いで当たった後にすぐに左を差し、右前まわしを引いて頭をつけた。1メートル94、192キロの巨体を一気に土俵の外に持っていく快勝。ここ数場所は首の負傷の影響もあり、立ち合いの鋭い当たりが影を潜めていたが、そのケガも癒え、踏み込みが良くなったのが好内容につながっている。先場所は大関復帰のノルマの10勝に届かず8勝止まり。闘志が空回りして、動きがちぐはぐだった。しかし今場所は前に出ながらまわしを取る本来の形を取り戻しつつある。

 きょう10日目は大の里との注目の一番。右で前まわしを引いて頭をつける展開になれば面白い。勝ち越しを決めて気持ちも乗っているだろうから、好勝負が期待できそうだ。

(元大関・栃東) 

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