真田広之 ラストサムライ渡米から20年 日米往復せず築いた信頼 ストイックな仕事にハリウッドも一目
スポニチアネックス / 2024年9月17日 5時23分
米テレビ界のアカデミー賞と言われる最高の栄誉「第76回エミー賞」の授賞式が15日(日本時間16日)、ロサンゼルスで行われ、真田広之(63)が主演・プロデュースした「SHOGUN 将軍」(日本ではディズニープラスで配信)がドラマシリーズ部門の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞の主要部門を独占した。真田は日本人として初めて主演男優賞を受賞。今月8日に発表された技術・制作部門を合わせ史上最多の18冠という歴史的快挙を達成した。
真田が米国に拠点を移して20年がたつ。2003年に公開されたトム・クルーズ主演の映画「ラストサムライ」への参加がきっかけだったが、日本を飛び出して飛躍を誓った真田の努力が見事に花を咲かせた。
行ったり来たりしながら仕事を続けるやり方もあったはずだが、真田が選択したのは、じっくりと腰を落ち着けて実力を養うことだった。「たまに日本に戻って仕事をしなくちゃ忘れられちゃうよ」と忠告する人間もいたが、そこはかたくなだった。
「ラッシュアワー3」「ウルヴァリン:SAMURAI」といった大作映画にも出演。ストイックな仕事への取り組み方にハリウッドも一目置くようになり、やがて信頼度が高まっていく。意見が通りやすくなるのは必然だった。日本文化が描かれる際は真田の主張が取り入れられ、不自然な描写が消えた。米ドラマ界の頂点に立った真田には、かつて日本で仕事をした映画関係者からも「ネット見て泣いちゃいました」「長年の努力の集大成!」といった祝福の声が多く聞かれた。プロデューサーと俳優の“二刀流”で出した結果はドジャース・大谷翔平にも匹敵する偉業と言っても過言ではない。
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