「SHOGUN」主演女優賞のアンナ・サワイ 真田に感謝「私にドアを開いてくれてありがとう」

エミー賞主演女優賞に選ばれたアンナ・サワイ。赤いドレスで魅了（ロイター）

　米テレビ界のアカデミー賞と言われる最高の栄誉「第76回エミー賞」の授賞式が15日（日本時間16日）、ロサンゼルスで行われ、真田広之（63）が主演・プロデュースした「SHOGUN　将軍」（日本ではディズニープラスで配信）がドラマシリーズ部門の作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞の主要部門を独占した。真田は日本人として初めて主演男優賞を受賞。今月8日に発表された技術・制作部門を合わせ史上最多の18冠という歴史的快挙を達成した。

　主演女優賞のアンナ・サワイはニュージーランド生まれの日本人。10歳の時に父親の仕事の関係で日本に移り、2004年にミュージカル「アニー」の主人公役に抜てきされた。その後、女性5人組グループ「FAKY」などでの音楽活動を経て、19年に米国のエージェントと契約した。今作では、虎永が出会う英国人航海士の通訳・戸田鞠子役を好演。日本女性の葛藤や強さを意識して表現した。

　壇上では「名前を呼ばれる前から泣いていました」と頬を濡らし感激に浸った。直前に真田が主演男優賞を受賞し、客席にいなかったため「真田さんはどこかしら」と周囲を見回し、「私にドアを開いてくれてありがとう」と敬意を表した。

《助演男優賞ノミネートの平＆浅野　受賞逃す》　助演男優賞にノミネートされていた浅野と平は受賞を逃した。主人公の宿敵を演じた平は作品賞受賞の際にステージに上がり「しばらくの間手が震えてました」と振り返った。平の母で女優の佐久間良子（85）も、客席で息子の隣に座って授賞式を見守った。