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ベテラン高安 優勝圏内に残った 調整法変え東15枚目から反撃「動きはいい」

スポニチアネックス / 2024年9月17日 4時41分

北勝富士(左)を突き押しで攻める高安(撮影・松永 柊斗)

 ◇大相撲秋場所9日目(2024年9月16日 両国国技館)

 ベテランの平幕・高安が北勝富士との2敗対決を制し、7勝目を挙げた。最近は腰痛などで休場が多いが、猛稽古を封印するなど調整法を変更。入幕後最低番付の東15枚目から反撃ののろしを上げている。単独首位の関脇・大の里は若元春を寄り倒して無傷の9連勝。関脇・霧島が1差で追走し2敗は平幕の若隆景ら4人となった。

 得意の左差しで流れをつかんだのもつかの間だった。北勝富士の強烈なおっつけを食らった高安は土俵際に追い込まれた。「おっつけられてしまった…。右のまわしも遠かった」。懸命に回り込んで距離を取り、右手を伸ばして突進を食い止める。つっかえ棒を外すようにはたくと、相手は前のめりになって土俵を割った。幕内では26回目(16勝10敗)の対戦を制して2敗をキープ。高安は「何とか突き放し、さばけました」と安心したような表情をのぞかせた。

 終盤戦の常連だった元大関も今場所の出番は幕内の序盤戦。最近は腰痛などで途中休場が目立ち、今場所は入幕した11年名古屋場所以降では最低の番付に降格した。実力を考えれば2敗は驚くべきではないが、常に休場の危機を抱える中で大きな決断があった。

 今年の初場所前、大関陣を圧倒する猛稽古で絶好調をアピールしたが、場所中に反動が出て腰痛で途中休場に追い込まれた。その反省から、15日間で力を出すことを最優先し、がむしゃらに追い込むことを封印した。常々「千秋楽まで優勝争いしてファンを楽しませたい」と公言する34歳。年齢にふさわしい体づくりを実践し「(体調は)だいぶ戻ってきた。動きはいいと思う」と納得の表情だ。

 直近1年間で15日間皆勤した3場所は全て2桁勝利をマーク。大の里が突っ走る優勝争いも、混戦になれば無欲で戦える高安の存在ががぜん大きくなってくる。「受ける相撲ではケガにつながる。攻めて流れをつかむ相撲を取っていければ」。何度も悔しさを味わった男の笑顔が弾んでいた。

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