藤井王座 永瀬九段と第2局検分 第1局は3三金型早繰り銀の変化球 今回後手番の永瀬の準備は?

王座戦第2局の対局場検分に臨んだ藤井聡太王座（右）と永瀬拓矢九段（日本将棋連盟提供）

　将棋の藤井聡太王座（22）＝王将など7冠＝に永瀬拓矢九段（32）が挑む第72期王座戦5番勝負は17日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで、18日に指される第2局の対局場検分を行った。4日の第1局を制した藤井が連勝すれば初防衛へ王手。永瀬にとっては王座奪還、通算5期目に向けて負けられない一局だ。

　第1局、後手番で3三金型早繰り銀という変化球を投じて先勝した藤井は今回先手。基本的には、角換わり腰掛け銀を目指すと見られる戦型選択を、永瀬が受け入れるのかどうか。

　「（第2局まで）時間が空きますので、精一杯準備をして頑張りたい」。永瀬は第1局の敗退後、巻き返しへの意欲をこう語った。

　第1局から中13日。前期、同ホテルでは5番勝負を方向付けた第3局が指され、勝った藤井が2勝1敗で全8冠独占へ前進した。当時も永瀬が後手で、雁木から袖飛車という変化球を投じた。永瀬の準備に、まず注目が集まる。