楽天・渡辺佳「一安心」 気分転換でバット＆手袋変更が功奏？ 劇的なサヨナラにつながる中犠飛

＜楽・ロ21＞サヨナラ打の伊藤裕（右）と同点犠飛の渡辺佳がガッツポーズ（撮影・篠原岳夫）

　◇パ・リーグ　楽天5ー4ロッテ（2024年9月17日　楽天モバイル）

　楽天は4―4の延長10回に代打・伊藤裕がサヨナラ打。劇的な展開でロッテを下し、4連勝を飾った。

　試合後のお立ち台で最初に名前を呼ばれたのは、同点犠飛を決めた渡辺佳だった。劇的なサヨナラ勝ちにインタビュアーも興奮していたのか「同点タイムリーの渡辺佳明選手です！」と紹介され、渡辺佳は「犠牲フライです」と苦笑いしながら修正した。

　3－3の延長10回、勝ち越しを許したが、直後の攻撃で無死一、三塁のチャンス。この日、無安打だった渡辺佳はバットとオレンジ色の手袋に変えて打席に入った。「ピンクで打てなかったんで、バットも手袋も新しくしていきました」と気分転換。

　ロッテ5番手の国吉が投じたカットボールを打ち返すと、タッチアップするには十分な中犠飛で同点に追いついた。「とりあえず同点っていう気持ちで何とか後ろにつなげば、やってくれると思ったので一安心しました」と振り返り、劇的なサヨナラ勝利へつながる同点犠飛となった。