若狭勝弁護士「金融機関側の内部告発が出てくるかがポイント」兵庫県の“優勝パレード寄付金疑惑”

若狭勝氏

　元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が18日、フジテレビの情報番組「めざまし8（エイト）」（月～金曜前8・00）に出演。斎藤元彦兵庫県知事（46）を巡る疑惑告発文書問題について言及した。

　告発文には、2023年11月の阪神・オリックスの優勝パレードについて、県内の金融機関に対し補助金を増額する見返りに、開催資金を寄付するよう働きかけたということも記されていた。

　この優勝パレード“資金還流疑惑”について、斎藤氏は、11日の記者会見で、「金融機関への補助事業とパレードの寄付は時期は近接していますが、それぞれ別の対応でやってきたと思っています」と否定している。

　若狭氏はMCの谷原章介からの「この問題のポイントは？」の問いに「実態は今のところ分からないんですけれど、今後こういう状況が出てきたら、かなり犯罪性が高まるという、そこがどこがというと結局、金融機関側と片山元副知事の間でどういう会話がなされたかってことなのですが、例えば金融機関側から、パレードの寄付はしますよと。ただその代わり補助金を増額してくださいよと金融機関側から話として出てたとなるとかなり犯罪性が高まる。第三者収賄罪として。金融機関側からなかなかそういう話は出てこない可能性もあるんですけど、そうなると今度は金融機関の内部告発みたいな形で、実態を知っている金融機関の職員が実はこういう話をして、それで補助金が増額されて、それで寄付をしたんですよと、そういう一連の流れが出てくるかどうかというのがポイントですね」と自身の見解を述べた。

◇兵庫・斎藤知事告発文書の疑惑7項目

（1）人事＝ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任

（2）知事選＝2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い

（3）知事選＝次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた

（4）贈答品受領＝地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った

（5）パーティー券＝副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた

（6）優勝パレード＝阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた

（7）パワハラ＝机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした