楽天・藤井聖 4年目で初の2桁勝利 女房役・太田に感謝「いいところを引き出してくれた」6回1失点粘投

＜楽・ロ＞10勝目を挙げた藤井（右）と3位浮上を喜ぶ太田（撮影・篠原岳夫）

　◇パ・リーグ　楽天8－1ロッテ（2024年9月18日　楽天モバイル）

　楽天の藤井聖投手（27）は18日、ロッテ戦（楽天モバイル）で先発。6回1失点、94球を投げ切り、プロ4年目で自身初の2桁勝利に到達した。

　CS進出を争うロッテとの直接対決にも、平常心で臨んだ。「大事な試合と分かっていたが、あまりそこは気にしすぎず自分のピッチングをすることを心掛けた」。マウンドでは一球一球に集中した。

　制球に苦しみ、6回まで毎回ランナーを許す展開。それでも捕手・太田の好リードに助けられ、失点は4回に許したポランコの22号ソロのみだった。バッテリーでお立ち台に登場し、「最初、凄く苦しんだんですけど、（太田）光がいいところを引き出してくれて抑えることができた」と感謝を口にした。

　リードした太田も「（藤井の）調子もどんどん上がってきてるので、今日は絶対抑えてくれると思っていた。期待通りのピッチングだった」と振り返った。

　藤井はプロ4年目で自身初の2桁勝利に到達。「素直にうれしく思います」と笑顔。「どの先発投手も2桁勝利を目指して取り組んでいる。（開幕前に）想像できたかは分からないが、2桁勝利、絶対するんだという思いでやっていた」とうなずいた。

　チームはロッテとの直接対決に2連勝とし、7月16日以来となる3位に浮上。「選手スタッフ首脳陣の全員、絶対CS行くんだという強い思いでやっているので、これからも熱い熱い応援をよろしくお願いします」。CS進出へ、左腕は“チーム一丸”を呼びかけた。