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阪神・村上 “一人時間”で切り替え スローボールも駆使し、粘って粘って7勝目&タイムリー

スポニチアネックス / 2024年9月19日 5時17分

<中・神>4回、細川から空振り三振を奪い、吠える阪神・村上(撮影・椎名 航)

 ◇セ・リーグ 阪神8ー3中日(2024年9月18日 バンテリンD)

 阪神・村上は粘って粘って7勝目を手にした。優勝争いに向けて、落とすことのできない一戦で5回4安打2失点。3点リードの4回に2点を失ったものの、味方の援護を守り切り、相手先発・高橋宏と今季3度目の投げ合いで初勝利を挙げた。

 「3回まではよかったのかなと思いますけど、無駄なフォアボールを出してから点を取られたので、ああいうところはちゃんとやっていかないといけない」

 計測不能の超スローボールを駆使した。初回先頭の岡林へ、初球から球速表示なしの緩いボールを投球。2球目でゴロに打ち取ると、続く福永とカリステにも初球から球速表示なしのスローボールを投じ、3者凡退に料理。良いリズムでスタートを切ると、3回まで無安打に封じた。打席では2点リードの4回2死二塁で、高橋宏の150キロの低め直球を右前適時打。3点目を演出するなど、“二刀流”ぶりを発揮した。

 「勇気を出して。ホームランはそんなに出ない球場なのでそこは有効に使えた。(坂本さんと)いろいろ話し合いながらできた」

 序盤から勝ち星に恵まれずマウンドでは苦しい登板が続いたが、自分なりのリセット方法がある。今季から寮を出て一人暮らしを始めた右腕だが“一人時間”を大切にしている。「何もせずにゆっくりするその時間は自分の中でとても大事なので。テレビとかも見ずに寝転んだりとかぼーっとしている時間は結構落ち着く」。負けが続いても自宅には持ち込まない。「考えすぎて眠れなくなる」と野球を切り離すことで、気持ち新たに次のマウンドに向かい良いピッチングができる。

 昨季のチーム70勝目も右腕が導いたが、この日もチームの70勝目に貢献。中日戦は自身3連勝となるなど調子は上向きだ。背番号41が好投すれば、チームも勢いに乗る。(杉原 瑠夏)

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